ワークの日 猫の手から御在所


 今日は単独でワークの日。昨夜からの寒気の戻りで、白くなった峠を越えて猫の手に向かった。

 谷間の石ころは濡れていたが、幸いにして壁は乾いていた。「ワイルドキャット」にロープを垂らして、ハングを抜けるムーブをあれこれと試してみた。本当はリードをしながら探るべきなのだが、一人なのでトップロープも仕方ない。

 下部はガバで快適だが、ハング下で一歩立ちこむムーブがきつい。右手をガバアンダーへ飛ばし、フットホールドを上げる段階で弾かれてしまう。そこからハング上に乗りあがるムーブも渋かった。3回目になるとムーブも判明してきたので、ワークはここまでにした。次はリードだ。


 昼飯にラーメンを作ったが、箸を忘れてしまい、久しぶりに落ちている木の枝を削って箸にした。コッフェルから顔を上げると、谷の水が青くてとても綺麗だった。


 昼からは御在所へ移動した。1年以上御無沙汰の「レインドロップ」を触ってみる考えだった。
 もちろん一人TPなので、終了点の木へロープを固定しなければいけないが、今日はロープを投げて木の又へ通すことに成功した。我ながら冴えている。

 準備をしてクラックに指を入れると、割れ目も岩肌も汚れている事が分かった。不快にザラついていた。久しぶりですまないと心の中で謝ってみた。

 そして、肝心のクライミングも全くと言っていいほど手も足も出なかった。練習といえども酷い出来だった。フィンガージャムをきめても体が上がらなかった。私が弱くそして下手になっているのか。時間の都合で1本だけだったが、コテンパンとはこの事だ。

 ユマーリングで終了点まで上がって、次回以降のために短いロープをフィックスした。

 久しぶりの美しいクラックは厳しく肘打ちをしてくれた。冷たくされればされるほど、燃え上がるように指力を鍛えるさ。そう毒づいて山を下りた。


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