夕方鎌ヶ岳


 土曜日の15時過ぎから山へ出かけた。時間も少ないし、虫蛭と遊ぶのも嫌だったので、武平峠から鎌ヶ岳へのピストンをした。少し安易だが、たまには良いだろう。

 峠から頂上までは、風化した花崗岩の白い道。ガスに覆われて何も見えないが、風が吹くと涼しかった。

 30分で頂上着。登山道に入ってからは誰にも会わず、もちろん頂上は無人だった。

 南方面の展望は無かったが、北方は真っ白の雲の上に緑の城塞が浮かんでいた。馴染みの御在所岳だった。下層の雲は標高1000m辺りを上限としているらしく、御在所と鎌の頂上は丁度雲の上に出ていたのだった。思ってもいなかった絶景だった。さらに西方の雨乞岳は山容を全て見せてくれていた。海側から尾根を越えて流れる白い雲が、巨人の舌の様に山肌を舐めて渦を巻いて消えていく。頭上をツバメがかすめ飛んで行く。自然のパノラマに目を奪われ、時がたつことを少し忘れてしまった。





 やはり、山も岩も現地へ行って見なければ、どうなっているか分からない。1時間強の超短時間山行だったが、記憶に残る事は多かった。

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