猫の手 摩擦係数0(ゼロ)


 気が付けば目覚まし時計を切って二度寝をしてしまう秋の休日。

 今日は単独なのでゆっくりと猫の手ロックに出かけた。県境トンネル手前はそうでもなかったが、滋賀県に入ると路面は雨に濡れていた。レイニーブルースだ。

 猫の手への新アプローチは最後が急傾斜で思わずマジになった。到着しそして見上げた岩は油を引いた様に濡れていた。ここまで濡れているとは思わなかったので少しガックリ。

 上部に回り込んで懸垂下降、一人TP用のロープセットをしたのだが、足が滑って仕方がない。石鹸の上に足を置いているみたいだ。

 トレーニングと割り切って、2回ほどクライミング風に登って?みたが、チョークボールでホールドを拭くと思ったより滑らない事が分かった。ただ足は全く駄目だった。

 休憩しながら、秋の渓谷に見とれているとM坂さんが登場した。アクシデントを克服してきてくれたのだった。

 昼飯はカップラーメン。黄色の葉が雨の様に降る中で、しみじみと麺をすするのも贅沢な時だと思う。
 


 休息の後、普通のTPにセットしなおしてそれぞれ数回登った。この頃になると岩も乾き始めておりクライミングらしいムーブを試すことが出来た。半日強あれば結構ドライになる事を発見した。
  
 谷に落ち葉が流れ込み、黄金色の環を作っていた。美しい物はほんの一瞬だけその姿を現す。


 乾いた岩は望めなかったが、乾いた心に潤いをくれた日だった。

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