滋賀の小川山 007の背中を見たかい


 日曜日はまたも滋賀の小川山でクライミングをした。今日はT橋さん一行もいて、けっこう賑やかだった。ただ、丘陵に囲まれたこの岩場の静けさは変わらない。

 風が吹くと寒いので、M坂さんとアップで「009」を登り、次に「カジノロワイヤル」を登ってみた。このルートはトラバース主体でナチュラルプロテクションだったので、恐怖心としんどさで、一番手にトライしたM坂さんは途中で悶絶してしまった。次に私もトライしてみたが、やはり悶絶でテンション嵐だった。何とか終了点へは抜けたが一気にアップ終了となった。

 カムを残したのでM坂さんが再トライ、魂を口から吐き出しながら再悶絶で抜けた。よく頑張りました。ギアの回収が難しかったので、私がフォローしてカムを回収した。「カジノロワイヤル」侮りがたし。


 昼めし休憩を終えて「007」へトライした。太陽も南中し、光線が強く影を作る時間帯になった。壁に映る印影を眺めていると違う惑星にいる錯覚に襲われた。M坂さんにそう話をすると「痴人みたいですね」と言われた。多分詩人の間違いではなかろうか。

 今回はプリプロは無しでやってみた。スタートもコツを掴めば突破の確率は高くなる。右手のホールドを低く持てば、何故か右足が高く上がる。甘い右手フィンガーで堪えて、左フィンガーがきまれば、スタートの鍵を開いた様なものだ。右上するクラックにはジャムが良く決まるが持久力が必要だ。トラバース部分は「カジノロワイヤル」で十分に練習したが、疲弊した前腕には厳しい代物だ。だがここもムーブを試行する中で省力出来る事が分かった。やはりムーブが大切だ。
 今日初めて「007」を終了点まで抜ける事が出来た。テンション山盛りだったが、私にとっては貴重な一歩を刻むことが出来た。


 最後は「AirWalk」で締め。M坂さんは気合で初めの核心を抜けそうだったが、残念あとわずかに力及ばずだった。私は問題外だった。このルートも相当面白いので何時かは完登したい。

 暗くなる前に下山したが、車で峠道を越える事には夕闇が辺りを支配し始めていた。フロントガラスの向こうには平野の夜景。そしてその先には「007」の背中が微かに見えていた。

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