本年初クライミング 素晴らしいと言う名の道場 


 本年の初クライミングへ出かけた。車が無かったので、自転車で御在所裏道までアプローチをしたがとてもしんどかった。荷物を背負ってのペダル漕ぎで汗も噴き出した。
 
 標高を上げると岩を触る事もままならないので、登山道入口にある素晴らしいリップのあるボルダーを触る事にした。

 このボルダーは既登の岩だが、下地が貧弱なので私の技量とスタイルではTP課題の岩と考えている。リップトラバースだけならボルダリングとして出来そうだけれど。


 山肌を縫うように吹く風が思ったより冷たく、自転車でぬくもった体もあっという間に冷えてしまった。身体が思った様に動かないので、回り込んだスラブ面を掃除しながら登る事にした。

 TPなので落ちないし、ホールドも適当に有り難度も低いスラブだが、立ち込むホールドの粒子が飛ぶとじわっと緊張する。個人的にはスラブの楽しみは粒粒に祈りを込める事だと思っている。このスラブ、最後に迷うのも良いスパイスになっている。


 家を出る時間が遅かったので、あっという間に夕方の気配が漂いだした。このボルダーの本命にトライする事にした。シットスタートの被ったクラック課題だ。傾斜は130°くらいだろうか。クラックに詰まった大量の落ち葉を掻きだしてから手をねじ込んだ。ハンドから徐々に広がって抜け部はフィストサイズになる。クラック左側が手前にせり出してきており、ジャムをしなくてもホールド出来るが、傾斜に負けて次の手を出す事が出来ない。このクラック課題、「雄鹿・・」に向けての良いトレーニングになると思った。


 久しぶりに訪れた素晴らしいリップのボルダー。クラックもスラブもストレニュなリップトラバースもコンパクトにまとまっている。ドラゴン道場程の規模は無いが、私としては十分な稽古が出来る良い岩だ。勝手ながら今日から「道場」と呼ぶことにした。

 帰路の自転車は重力の助けを借り、スピードに乗ってあっという間に家に私を運んでくれた。

 帰宅後スマホを触っていたら瞼が急激に重くなってしまい、いつの間にか寝落ちしてしまっていた。自転車アプローチでの寒山クライミングもどきは、思ったより体力を消費してしまったみたいだった。
 
 しかし、寒い寒いと言っても、1月に御在所の岩で遊べるなんて暖冬のおかげだ。新年早々、良い再発見が出来た岩遊びだった。
 

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