忘却の岩開拓 スクイーズチムニー


 先週に引き続き単独で忘却の岩へ。大きな岩場ではないが、一回の偵察だけでは中々概要を掴む事が出来なかった事に加え、木の間に見えた白い岩が気になったからだ。

 まずワイドクラックボルダーを登る事にした。サイズはボルダーだが下地が急斜面で落ちたらかなり悲惨な事は目に見えていたので、ためらわずにトップロープでトライした。

 苔と風化した粗い岩肌が身と心にしみた。思ったより難しかった。横のハンドクラックを使いイメージと違う登り方しか出来なかった。これをやるなら足首まで覆うシューズが欲しい。

 ボルダーの隣には面白そうなスラブがあった。これも苔まみれでぱっと見は悪いが、所々にクラックが入っていた。ちょっと匂うので懸垂と試登で掃除とムーブを確認してみた。スタートとハング越えの二か所がかなり難しい。しっかりと掃除をすれば、使える結晶も見つける事が出来るだろうか。ミニマムボルトの可能性もあるので、掃除道具をあつらえて再度やってみたい。


 岩場の天辺は明るく気持ちの良い所。チキンラーメンと自分製おにぎらずで静かな昼飯を食べた。ハライドの眺めが良かった。

 昼食後、先週気になった白い岩を偵察してみたが弱点の無い岩だった。ここの岩の特徴としては、フェース部分にはホールドが乏しいことがあげられる。よだれが出そうな面があっても手掛かりがない残念な岩が結構ある。丹念に探らないとお宝を見つける事は出来ないようだ。


 次に少し標高を下げてチムニーのある岩へ移動した。このチムニー、初めに見たときは何とも思わなかったが、今見ると中々面白そうだ。種類はスクイーズチムニーだと思う。


 このサイズは未体験なので岩の間に滑り込んだ時はワクワクした。身体を色々動かしてムーブを探った。腕はアンダーで手のひらと肘、足は膝と踵や尻をつかってのオポジションがよく体を保持してくれた。クライミングの能力が乏しい自分の考えだが、上半身と下半身を二分割して固定と移動を繰り返す事がワイドムーブの一つかと思っている。このチムニーはそんなムーブのトレーニングにうってつけだ。通常使いわない筋肉を酷使したので、私はあっという間に出来上がってしまった。上手な方には何てことないチムニーなんだろうが、酷使した膝皮がとても痛かった。
 今回は天辺にカム支点を作り固定ロープで登ったが、岩の反対側から進入するとサイズも変わり、尚且つ長さも長くなる。リードするのならこちらからになるだろう。今の私には無理だが、何時かはやってみたい。

 当初期待していた岩は外れだったが、チムニーは当たりだった。過去に見た物も、今というフィルターを通すとまた違った物に見える。岩探索は殆どが外れだが、まれに良品を見つける事がある。先週のクラックとこのチムニーは私の宝物へ仲間入りした。

 

 

 

 

 

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