今期の沢始めに台高の唐谷川へ行った。初めて歩く台高の沢だった。
早朝から車を走らせて、7時過ぎから入渓した。最近雨が少ないのか、岩のヌルが酷くてラバーソールが滑って仕方なかった。簡単そうなナメでも靴が滑って難しく感じた。
小粒だが壺の大きな滝が多かった。同行者と岩質の所為だとかなんとか言いながら谷を歩いた。
初めの大物、一ノ滝までで結構疲れてしまった。大岩の影から覗く、一ノ滝を見た時は思わず声を上げてしまった。大きい滝だった。美しさに思わず見とれてしまった。この滝は右岸から大高巻きをして越えた。滝も大きければ巻きも大きい。顎が出る急登を踏ん張った。巻き終わる高さを見誤ってしまったかと思ったが、何とか沢に復帰出来た。
滝上に出て少し休憩をとった。時間が早いがおにぎりを1個頬張った。沢登りはお腹が減るのだ。
そこから少しで二ノ滝に出会った、この滝は左岸から巻いたが、よく踏まれた巻き道で問題なく歩く事が出来た。途中で上部の滝を望む事が出来たが、白いベールの様でとても美しかった。この谷は美瀑が多いな。
さらに小滝を幾つか越えると、右岸から大きな支流が合流してきた。この周辺も綺麗なナメが目を楽しませてくれた。ここから少し登ると三ノ滝だった。「台高の沢」には3段50mとあるが、下から見えるのは1段目だけと思われる。水量は少なく感じたが、天より舞い降りるその様は素晴らしかった。
ここで昼食を取る事にした。綺麗な景色に見とれながら、同行者との話も弾んだ。久しぶりに会ったので、アーデモコーデモと話していたら少し時間を使い過ぎたようだった。
三ノ滝上部もまだ滝は続くのだが、疲れも出てきたので、思い切って登山道で頂上を目指すことにした。シューズがモンベルの「サワークライマー」なので、靴下を履き替えるだけで、陸路を行くことが出来る。同行者もアクアステルスの靴なので同じ使い方をしていた。
ここで私は大きな誤算をしてしまった。迷岳の頂上までは大した距離ではないと勝手に脳内判断をしていたのだった。
歩き出すと登山道はきつい傾斜の九十九折が延々と続いた。沢で冷えた身体には大変堪えた。そのうちに足の筋肉が悲鳴をあげてきた。同行者が時折草木の名前を教えてくれる事が唯一の息抜きだった。「ツルリンドウ」「チゴユリ」「ヤブレガサ」あと沢山。
倒れそうになって、ようやく主稜に乗る事が出来た。しかし時間も押してきていた。ここで頂上を目指すと下山時刻が遅くなる計算になった。沢から頂上が私の希望だが、今回は諦める事にした。
分岐を右に折れて飯盛山経由で下山する事にした。が、この下山路もシビアな道だった。急こう配の岩稜が続き、気を抜くことが出来ない道。一つ間違えばゴロゴロ落ちてしまいそう。
主稜から外れるとようやく安心出来る様になったが、最後まで急こう配な事は変わらなかった。
疲れ果てて登山口に戻った時には、久しぶりの疲労感だった。当初の目的は果たせなかったが同行者と握手をした。
台高の山も沢も厳しいが素晴らしかった。何時もの山域では味わえない新鮮さに、久々に充実した山行が出来た。
仲間も山もありがとうだ。
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