御在所 展望台の岩場を偵察

 

 雨の日の山は静かで良い。撥水が切れたゴア合羽を羽織って中道を上がったが、1名の登山者とすれ違っただけだった。

 8合目過ぎで林の中に突入すると展望台の岩場はすぐそこだった。後尾根からの道になるのか分からないが、よく踏まれた踏み跡が岩場まで導いてくれた。

 岩場の天辺はまさしく展望台・・・と思われた。雨は止んだが、生憎ガスの中で何も見えなかった。

 ルートの同定をするべく岩場の下に下りる事にした。残念ながら開拓された方のブログが消えてしまったので、ルート名とグレードがはっきりしなかったが、灰色の脳細胞にメモリーされた記事を頼りに岩を舐めてまわった。

 どれもこれも面白そうでセンサーがビンビンと反応した。




 天辺に戻り小休止した。少しガスが晴れて前尾根がかすかに見え隠れしていた。

 相変わらず岩は濡れていた。汗と雨で濡れたままの体も冷えてきた。名残惜しいが岩場を後にすることにした。今度来るときは触りにくるよと言いながら。

 御在所の園路に出ても人影は見えず、国見峠の途中で1パーティーと遭遇しただけ。

 国見岳を下りた岩場で少し早めの昼食を取った。国見尾根の北面岩場を眺めながら静寂のランチ。群れ飛ぶ赤とんぼの羽音だけが私の友達。



 長めの休憩の後は下山だけ。ヤシオ尾根のブナに挨拶しながら高度を下げていった。

 国見尾根への分岐で、藤内小屋主と常連のK林さんと遭遇した。北谷の木橋が老朽化してしまったので、撤去を検討しているところだった。

 小屋で荷物を下ろして休憩していると、小屋主が高級ブドウを御馳走してくれた。大粒の果実を口に含むと、果汁が喉にほとばしって体内に流れ込んできた。夏の終わりの雫に感じた。

 雨の日の山も捨てたものではありません。御馳走様でした。

 

コメント

コメントを投稿