P3北面から御在所頂上を経由して一の谷新道を下りた。頂上はマスクをした観光客や登山者で賑わっていた。
一の谷新道の1000m辺りに一群のボルダーがある。私も年一で訪れるくらいだが、質の高いボルダーが幾つか転がっている。ここは風裏になるのか何時も風が弱く、夏は暑いが今の時期は良い場所だと思う。
すっかり風にやられてしまった私は、ここの岩に救いを求めてみた。
このボルダーは以前に登っているが、シットからの直上は未登だ。人気の岩場にあればチョーク跡が絶えない岩になったと思われるが、ここでは静かな獣のねぐらの一つだ。軽く小枝を払ったりして下準備を行いトライをしてみた。
レイバック気味にスタートするのだが、左手が使えない状態ではシットスタートはまず無理だった。かなりパワーがいる。しかし登れたらカッコよいな。
立ちスタートならばリップまでは簡単だが、リップに飛ばした左手で体を引き上げる事が出来なかった。立ちスタートならば4級くらいと思う。
次はすぐ横のワイドクラックボルダーを触ってみた。
クラックは#5サイズ。ハンド+フィストが良くきまるが、傾斜が95°くらいあり足をきめなくては次の手を出すことが出来ない。しかしフットジャムだけでは上半身をキープ出来ない。膝が入れば何とかなるのだが、本日はそこまで届かなかった。ちなみにクラックの縁を持てばレイバック気味に簡単に登ることが出来たりもする。ラインによって甘くも辛くもなる。ボルダリングの味は感性次第の万華鏡だ。
寒さからは逃れることが出来たが、結局何も完登出来なかった。でも十分救われた気持ちになった。
よい時間になったので、ザックを担いで人声の少なくなった山道を下山することにした。
私が帰り夜になれば、この岩たちは獣のねぐらに戻るのだろう。
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