日曜日、野人先輩と御在所へ。先輩は私のビレーの為にわざわざ来てくれた。感謝である。
裏道は早朝から家族連れの登山客でにぎわっていた。メディアで紅葉の事を盛んに歌うからだろう。
急な山道をあがり岩場へ到着した。空気が先週よりは暖かかった。終了点を作り、カムを準備し、手にテーピングを施した。目標は「ハレルヤ」。
ずーっと奥まで入るとチムニーになってしまうので、手前で登ることがこのクラックを楽しむ肝だ。ぼろい入口から左半身をクラックに押し込む。左手はアームバー、左足はスタック、右手はプッシュ、右足はホールドを拾う。動くたびに岩の結晶がはがれてビレーヤーの頭上に降り注ぐ(後から聞いた話)。
すぐに入れた#6を上にずらしながら体も上げていく。何時も考えてしまう箇所も今回は一気に越えて#7にクリップした。左手が肘と掌でがっちりとロックされていたので、強引にずり上がった。右手でリップ部をホールドするとそのまま天辺に立ちこむ事が出来た。
短いがルートだが私には長かった。ワイドの上手な方ならロープ無しで登ってしまうかもしれない。グレードはよく分からないが5.8くらい。何はともあれ一つ宿題を終える事が出来て気持ち良かった。
次に「オールドソング」に移動してトライしてみたが、残念ながらワンテン止まりだった。感触は良かったので次は必ず登るわよ。
昼飯を食べると先輩が下山する時間になってしまった。裏道まで一緒に下りてそこで先輩と別れた。
少し歩きたかったので岳不動まで行くことにした。国見の分岐を過ぎると登山者は皆無になり静かな秋山になった。
どんぐりの落ちるコチコチという音と、川のせせらぎが同行者になってくれた。不動までは少しの距離。軽く汗ばむくらいでお堂に到着した。
お堂と控えめな紅葉、向こうには滝が水を落としている。もちろんだれもいない。ちょっとした絵画を眺めている様だった。良いものを見せてもらったお礼に、お堂前を掃き清めてから回れ右をした。
不動の帰り道はボルダーを触りながら下山した。左手で引けないのでほんの少しだけだが、ラインを想像しているだけでも妄想回路がONして楽しかった。
小さな収穫があった小さな秋の一日でした。
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