クライミングの最中に、猿?に荷物を荒らされてしまい、行動食を食べ散らかされてしまった。彼か彼女かはしらないが甘い物が好みのようだった。塩辛いサラミは残でした。
「オールドソング」の後は歩く事にした。私も先輩も歩いてナンボのところがあるのでクライミングだけでは少し寂しいのだ。
裏道へ下り藤内小屋を経て北谷を渡った所で先輩が突然右手の斜面に取り付いた。もちろん道などありゃしません。「この辺りを登れば割谷の頭にいきますよ」と話す先輩の背中を追う事しか私には出来なかった。
ただ冬枯れの山肌は急斜面だが登りやすく、尾根筋に出るとさらに歩きやすくなった。わずかだがミッテルもあり、歩いている人もいるのだろう。
時折現れる岩を見学しながら登ると程なく割谷の頭に到着した。狙いドンピシャだったので少し感動した。
お茶を飲みながら一服していると「次はアレ」と先輩が向こうの山を指さした。国見尾根の一本北に位置する小ぶりだが顕著な尾根だった。「急や~」と私の心の声。
一旦谷間で降り岳不動を目指す。落ち葉を踏みしめる音は、晩秋の低山が奏でる音楽だ。
尾根筋を間違えたりしたが、軌道修正し、岳不動の背面の尾根に取りついた。急斜面で所々に岩場もあったので少し緊張しながら上を目指した。
一登りで尾根の頂部に到達した。下生えも無くここも歩きやすい尾根だった。獣道と微かな踏跡をつなぎながら高度を稼いだ。ここにもミッテルがあった。
両側がかなり切れ落ちている部分を越えると、とても古い道標が現れた。これには少し驚いてしまった。釘で直接木に打ち付けてあった。文字は全く読み取れない。小さな鞍部の様な場所で両側の谷からアクセス出来そうな地形だった。先輩も鼻をうごめかせながら感心していた。
ここから上部は斜度は強いが尾根も広がった。歩きやすそうな個所を選んで足を進めた。隣の国見尾根からは登山者の声や叫びが聞こえてきた。秋の山は静かでもうるさくもある。
稜線近くのハングボルダーに黄色のペンキマークを見つけた。やはり昔はここに登山道があった事を確信した。何故廃道になったかは定かではない。途中に悪場もなく歩きやすい尾根だった。今度は末端から通して歩いてみたいと思った。
近くに良さそうなボルダーがあった。御在所近辺にしては珍しく綺麗なダイクが走っていた。花の咲く頃に登ると気持ち良いと思われる。
下山は下山はヤシオ尾根経由とした。こちらも静かで誰とも出会うことがなかった。途中、藤内小屋下でエスパーを少し触ったが、右手フィスト1本でぶら下がる筋力が、今の私には無い事が判明しただけだった。
鈴鹿中部は沢山歩いているつもりだったが、(仮)岳不動尾根は全く盲点だった。途中で面白そうな岩峰もあったのでもう少し探ってみたいと思うエリアだった。




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