探索 地底人のロケット

 

 先週、(仮)岳不動尾根を歩いた時に、対岸の山肌に岩塔を見つけた。

 こういう時に速攻で見つけるのは目の良い野人先輩である。「地底人のロケット」というネーミングも先輩がした。過去に頭のねじを2どこかのクラックに2,3本残置してきたので、常人の発想とは違うのだ。

 見た事の無い物に興味がわく。好奇心とスケベ心。私もそのホルダーなので、ルート整備の後に、転戦してそのロケットを探しに行ってみた。

 岳不動に向かわずにそのまま本流を詰めて歩く。雨の影響か岩が緑に染まって滑りまくって仕方がなかった。ビブラムが全く効かない。


 小さな滝場を越えると谷幅が広がった。丁度割谷の頭から見えた白いガレ場辺りと思われた。ここから先は谷は狭まり斜度を増していく。左岸に注意してもそれらしき岩塔は見えない。

 岩が滑るので注意深く高度を上げながら岩塔を探す。すぐに左岸からガレ谷が合流してきた。位置関係から推測するとこの辺りと思われた。この支流の上部がくさかった。ただ単独で時間も無いので深追いは止めておくことにした。

 何の展開もないまま下りるのも面白くないので、ここから岳不動尾根まで詰め上がる事にした。丁度傾斜も緩くなっており、所々獣道もある。案の定、尾根までは僅かな登行で上がる事が出来た。途中でロケットも見る事が出来た。やはりガレ谷の上部にあるようだった。こいつはアプローチがかなり困難かもしれない。


 登りついた尾根上は気持ちの良い空間だったが、ここから忠実に尾根筋を下りる事は止めておいた。とにかく急で尾根の両側が切れ落ちており、小ピークを巻き下りるのにも冷や汗ものだったからだ。ホールドにした岩が抜け落ちた時には少し漏らした…。

 無念だが、今度は登り方向でこの尾根を忠実に歩いてみたい。

 途中の小鞍部から不動ヶ谷方面に下降すると、丁度カッコよいボルダーの上部に降り立つ事が出来た。このボルダーは「鹿王」と名付けておこう。

 あとは登山道を大人しく下山した。朝から単独で訳の分からない事ばかりしていたので、ものすごく疲れてしまった。

 「地底人のロケット」探索は完了出来なかったが少しの進展はあった。外れの可能性もあるが、岩は行って見て触ってみなければ分からない。変態岩探索の道は長く厳しく終わりが無い。




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