ワイドクラック 卍固め

 

 冬型の時雨雲を抜けて隣県へ。昨年、ちょっと触った「卍固め」というワイドクラックを登るために。

 現地で開拓者の四太画伯と合流し、里山の稜線まで上がった。気温は高めだったが風が吹くとやはり寒い。

 現場に着くと、懸垂下降しながら「卍固め」のクラックを掃除した。幸いにもクラック内は大して汚れておらず、軽いブラッシングをするだけですんだ。昨年見た時より岩の弱点が見えた様な気がした。

 画伯にビレーを頼んで一便目。キャメ#5をセットしてレイバックでスタート、良いフットホールドに右足で立ち、左腕をクラックに入れる。ハンド+フィストをきめて左足をクラックにジャム。足で立ち上がり2個目の#5をセット。右足をジャムして少し上がるとリップのホールドはすぐそこだった。

 思いがけずに一便目で「卍固め」を登る事が出来た。御在所やボルダーで練習したので、私のテクニックも少しは上達したのかもしれない。

 卍は下地さえ良ければボルダーととらえる事も可能なサイズだが、非常に素直でワイドの練習に最適なクラックだった。グレードは5.7くらいだと思う。画伯は「5.9じゃなきゃ嫌だ嫌だ」と駄々をこねたが、60歳がごねても可愛くないので、速攻でバッサリ却下してあげた。



 卍の左横にも岩があり、一見すると弱点もなさそうだったが、カンテを絡めると何とかなりそうなラインが浮かび上がった。時間もたっぷりあるので、TRで試登することにした。

 画伯と二人で試行錯誤したが、正面フェースからカンテへ左トラバースが一番可能性がありそうだった。悪いスローパーを使い、悪いホールドを取りに行く箇所が、とても素敵に難しい。パート毎なら何とかなるが、つなげると難度も上がり、ムーブを完成させる事は出来なかった。「11はあるよね~」とは画伯の弁。わしも11中は十分あると思い鱒よ。一応「デベソ」と言う名前で呼ぶことになったこのライン、面白くて中々だと思います。



 おじさん二人で遊びすぎたからか、私は左肘、画伯は全身が熱を帯びてしまった。これ以上するとマタマタどこかをブチ壊しそうなので、山を下りる事にした。

 駐車場に着くと、画伯がラーメンとリゾットの山飯をタダで分けてくれた。自身の掃除したルートをあっさり譲ってくれたり、気前よく物をくれたりと、滋賀開拓クライミングの雄は中々に良い人である。私には真似できません。次も楽しいラインを期待しております。ニヤリ。

 

 

 

 

 

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