スラブしかないOK岩場にも一応クラックがあったりする。
数年前に獣道を辿り見つけたその1本。いかにも脆そうな岩に走ったシンクラック。
今回は電動ドリルも持参して開拓する気満々で岩場に来た。岩場までは迷わずに到着。前傾カンテ側面にあるクラックはやはり儚げだった。
とりあえず懸垂で掃除をしようと思って上部に回り込んでみたが、お目当ての岩がどれだかがさっぱり分からない。初回もそうだった。岩場の上にザレの緩傾斜地帯があって容易にのぞき込むことが出来ない。失敗した。今日は30mあるかないかのロープしか持ってきていない。懸垂のアンカーとなる灌木からの距離を考えると、50mロープが欲しかった。下降点敗退だった。
折角なのでスタートムーブだけやってみることにした。岩の下部は風化崩壊の途中なのか、うろこの様な文様になっており、見た事の無い恐ろし気な雰囲気だ。優しくなでる様にホールドした。両手ガバからレイバックで遠いホールドに手を伸ばすが、傾斜が強くてとても届かない。しかし、かなり面白いムーブだ。僅かに電流を感じた。さてこの岩はどうしたもんだ……。
ルート開拓作業はここまでとし、一旦車に戻りザックをマットに変えた。お次は開拓ボルダリングだ。この谷筋で見つけた中で一番のボルダーに向かった。
高さもあり、ホールドもある。灌木が邪魔だったが、そこはそれ、無いものとしてトライした。立ち込むごとに削れるホールド、握りこむほどに砕けるホールド。悲しいけれどこれが現実である。カチとカンテで豆粒フットを拾う、左手をガバにデット、右手もガバを掴む。もげそうなホールドに立ち込んで抜け手前のガバをスタティックにとる。昼食をはさんで数トライで完登出来た。4~5級くらいだが、中々楽しむ事が出来た。
もう一個小さなボルダーでマントル練習をして帰宅する事にした。苔と埃まみれだったが、良い練習台になってくれた。
暖かい冬の日だったからか、河原でバーベキューをしている人たちもいた。道端には橙色の花を見た。
小さな電気を流してくれた岩に感謝しながら帰路に就いた。
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