迷作を完成する時がきた。
まだ風寒い御在所だが、アカヤシオなどの花がそこかしこに咲いている。花を愛でながら山を歩く。花とおじさん。
ビレーは、両肘両ひざに水が溜まり、指もパキっているM坂さん。魂だけは痛めていないとは本人の言葉。
何時もの様に、ヘキセンと灌木でアンカーを作り、1回だけアップの代わりにTRで交互に登った。ここでM坂さんが悶絶してくれた。フレアしたホリゾンタルクラックに、ジャムを効かす事が出来ない様で、悪戦苦闘していた。ジャミンググローブなんかするからだよと喉まででかかったが、一言「ださいぜゴム男」とつぶやくだけにしておいた。
休むと体が冷えるので、そのままリードをすることにした。
試登を何回もしているので、ムーブは分かっているが、核心の遠いガバを取りに行く箇所では緊張した。またルートが複雑に屈曲しているので、ランナーの延長には気をつかったつもりだったが、足りずにロープドラッグで苦労した。などなどあったが、無事終了点に到達することが出来た。
ルート名は「ナインボール」。グレードは難しめの9か、易しめの10aだと思う。肉体的負荷はそう大きくないが、ラインの分かりにくさと、核心で落ちると背面の大木に激突しそうな気持ち悪さがスパイスになっていると思う。M坂さんからも「ムーブが多彩で面白いです」とお褒めの言葉を頂戴しました。
昼食後は砦にまわって、それぞれの目当てルートにトライしたが、残念ながらこちらは、二人とも未回収となった。
最後は裏道まで下りて、ボルダーセッションをした。ここでM坂さんが爆発した。なんと私が提示した課題を数トライであっさり片付けてしまった。瞬発パワー系のクライミングは強いZ。
私は登れませんでした。トホホℤ、毎晩懸垂して鍛えるℤ。
御在所での私的ルート開拓、昨年から謎道周辺で計3本のルートを完成させることが出来た。いずれもグレードは低いが、とても楽しかった。
普通のクライマーが見向きもしない岩、気づきもしない岩、そんな岩に一筋の光を見つける。おじさんのへんてこりん開拓クライミングは、まだまだ続くのである。

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