ハードな吹雪に吹かれて展望台の岩場

 

 今の季節、雨上がりの山は荒れる。分かっていながら展望台の岩場まで行ってきた。

 中道へ合流するまでの道は、雨風に叩かれて落ちた椿の花が道を彩っていた。朽ちても花は花。朽ちてもクライマーはクライマーでありたいものです。

 中道は人気の道なので、結構な登山者が歩いていた。足腰の鍛錬の為に、ノンストップで展望台まで上がったが足に堪えた。

 標高の高い岩場は、予想通り風が強かったので、タープを張ってみたが、巻くように吹く風には全く意味が無かった。風のある時にタープを張るのは難しい。

 準備をしているうちに、天候はますます悪くなっていった。風に雪かアラレが混じりだした。山の風は怖い。温まった体も冷え切ってしまい、ソロリード云々という気持ちもどこかへ飛んで行った。

 クラックは濡れて全滅だったので、乾いていた11のフェースにTRをセットした。終了点でも身体がもっていかれそうな風に翻弄された。

 綺麗なフェースルートだ。2ピン目までのムーブはすぐに解明したが、そこから上部が分からなかった。左カンテを使うのか、フェース中央を抜けるのか。おじさんは悩める子羊と化した。色々と探っていると天候はさらに悪化していった。風の股触郎どころではない、吹雪ジュンだった。岩も濡れるし思考も停止した。




 とりあえず上まで抜けて懸垂下降、取り付きの登山靴には雪が積もっていた。タープ基地に戻り天気予報を確認した。スマホを見ると、雨雲がこれから続々と押し寄せてくることが分かった。今日中の天候回復は期待できないと判断して下山することにした。残念。

 吹雪の合間を狙って、中道から裏道へ歩いた。時間帯のせいか、裏道は登山者もまばら。藤内を眺めながら、赤矢印ボルダーまで移動した。

 ここまで下りると風も弱くなり、ゆっくりと休憩を取ることが出来た。手作りサンドイッチとチキンラーメンのランチで空腹を満たした。武器を忘れたので、ナッツキーでラーメンを食べたが、フックが唇に引っ掛かりました。




 食後は赤矢印ボルダーで遊んだ。この岩は何時触っても良いボルダーだ。色々と発見させてくれる。

 しばらくすると、雲行きが怪しくなってきたので、下山する事にした。歩き始めるとすぐに雨が強くなってきた。道沿いのボルダーも全て濡れてしまった。物足りない気持ちもあったが諦めて帰ろう。

 とりあえず、晴れたり吹雪たり雨が降ったりと絶好の登山日和だった。と日記には書いておこう。







  

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