内部川 中ノ谷

 

 今シーズン初沢は内部川の中ノ谷、with野人先輩。

 入渓は8時30頃。堰堤を越える為に山道を少し歩くが、すかさず山ヒルが足元に忍び寄ってきた。青天続きだけど、奴らは元気いっぱいだ。

 始めは平凡パンチな転石歩き。少しすると滝が出てきた。釜に浸かると冷感が股間を直撃する。そしてイワタバコの花が綺麗。




 溝状滝は高さがあるが、快適に登ることが出来た。




お次のバンドがある滝は少し手こずった。バンドからあがる部分に、良いホールドを見つける事が出来ず、流水にしばらく体を打たれてしまい体が冷えてしまった。





 標高を上げて左岸から支流が合流してきた。ここでこの沢で一番の関門が現れた。大きな石が積みあがった滝だが、滑らかな上に手掛かりが乏しい。岩の隙間にジャムもきまらない。先輩はかなり苦労して抜けたが、私はかなり苦労しても、自力で抜けることが出来なかった。結局、先輩の補助を借りて何とか這い上がることが出来た。まいりました。単独だったらどうしたか。今考えると、カム+スリングで何とかなったかと想像するばかり。

 そのまま谷を詰めあがる。また1個滝が現れた。先輩は直登したが、ヘタレの私は右岸を巻いた。





 所々に咲くシモツケソウが可憐である。谷は細かく分かれていくが、河床の低いものを忠実に選んで歩いた。最後はガレた斜面から、シャクナゲの尾根に乗り、少し木を揺らしたら、稜線の登山道と合流した。丁度、鎌尾根西端尾根分岐の手前だった。

 先輩は、こちらから見る、鎌、御在所、雨乞の姿が珍しいらしく、かなり感心していた。岩のシーズンは御在所近辺しか歩かないが、沢歩きの時はまだ知らない鈴鹿の姿に驚かされる事が多々ある。

 天候も良く、遠く琵琶湖も望む事が出来た。「われは湖の子、さすらいの…」と、ここしか歌詞の知らない歌を思い出した。




 初めはカズラ谷道から下山するつもりだったが、気分が変わり水沢峠から林道に下りる事にした。鎌ピーク以南の稜線は、歩く人も少なく、水に濡れた身体をかすめる風が涼やかで素晴らしい。疲れが溜まってきたが、誤魔化しながら歩いた。

 水沢岳、水沢峠を経て林道に下りた時には15時を回っていた。

 カズラ谷を昨年歩いたので、中ノ谷も似たような沢かと思ったが、思ったよりも手強い谷だった。初級の谷でも、自然の作り出したものは素晴らしいと感じた一日だった。






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