日曜日の朝、奇跡的に晴れた。偉大なる裏山、御在所が呼んでいる。昨日の雨の影響を考えて、「モンキーフェイス」へ上がった。特にこのルートに執着があるわけでもないが、乾きの早さと、そこそこの難度、&少しでもナチュプロを使う事が要因だろうか。同行はこれまた奇跡的に休みが取れた、ともちゃんだった。
天気予報を信じた人が多かったのか、登山道も岩場も人は少なかった。なんと一壁も無人で前尾根に数パーティーがいるだけだった。
「モンキーフェイス」に到着して準備をしていると、山の上からガスがかかってきた。南風が山を駆け上り、冷えて雲が沸く、悪天の兆しだった。
まずトップロープでアップ。1か月前にも触ったムーブもさっぱりきっぱり忘れていた。瞬発力、持久力、記憶力、思考能力、アッチの方は右肩下がりだが、忘却力はビンビンでこまっちゃうな。
計2回登ってみたが、なんだかムーブが決まらない。ともちゃんは自分のムーブを作りノーテンで抜ける事が出来た。とも先輩ムーブは私では再現出来なかった。先輩はグレードは多分10bくらいかなとのたまう。私は心の中でウッキーと叫ぶしかなかった。
風向きが猫の目、風が山を吹き下ろす様になると晴れる。晴れたり曇ったり、山の天気はめまぐるしく変わる。気が付けば一壁に人の影。どうやらレジェンドS崎さんと常連の方らしかった。
昼飯後にリードでトライした。下部はNPなのでカムをセットして登る。計4個セットしたが、後から考えると取りすぎだった。2個でいける。
核心はボルト2本目からだが、ここのムーブがきつい。私のムーブはとても10bではない。あえなくテンションをした。気合もなく気概も無くロープにぶら下がってしまった。
取付きに戻って休憩していると、ガサゴソと藪を鳴らしながらレジェンドが登場した。私の不甲斐ないクライミングを見て、応援に来てくれたのだった。
S崎さんもTRで登ってくれたが、ラインが私たちより若干左で、フレークをあまり頼らずに粒足を拾ってスラブをメインに登っていた。レジェンドもグレードは10bくらいだと言う。登り終わってからアドバイスもくれた。
いい加減疲れていたが、ともちゃんが怪しげな疲労回復サプリをくれたので、一気に飲んで、復習の為にTRでもう一回登ってみた。
しかし、ここで迷い道に突入してしまった。核心をスラブ主体で試みてみたが、どうにもならない。S崎さんの言うことの意味は分かるが、体が反応してくれなかった。フレークからもスラブからもどちらも難しい。お猿の迷路に迷い込んでしまったのか?
頭を抱えてもお尻をさすっても答えは出ない。時間だけは過ぎていく。天気も悪くなってきた様だ。とりあえず、お猿のお顔からの脱出は次回以降に持ち越すことにした。
ガスと一緒にブヨも飛び始めたので、最後にともちゃんが「モンキーバック」をTRで1回触って終わりとした。クラックフェチの先輩は喜んでくれた様だった。
最後の最後になって雨が降り出した。不安定な天候ながら一日よく遊ぶ事が出来た。
急いで片付けて下山。藤内小で小屋主、常連の方に挨拶をして、偉大なる裏山を後にした。
今日のクライミングで、指力がかなり弱くなっている事に気が付いた。ダメなおじさんだが、最近モチベーションは上がってきている。お猿の迷路からも脱出するぜ……。たぶん。


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