白ひげボルダー プレオープン

 

 稜線の彼方から伝書鳩のポッピーが飛んできた。メッセージの内容は、湖向こうの山肌に、オールドさんと四太さんが新たなボルダーエリアを開拓した。そのプレオープンを行うので、参加しませんかとのお話。行くしかない。早起きはつらいが、同行者と銀波金波の琵琶湖を眺めながら車を走らせた。

 現場に集合したのは約18名。オールドさんのお知り合いのガイドさんや強いクライマーさん、Mベル軍団の強いクライマーに花三凛メンバー、SCCの親子鷹、SCCだけど岩を触るのは久しぶりのヤニ兄弟、カラフルな人たちの中、すみっこにひっそりと加わった。

 アプローチは急登15分ほど、岩質は花崗岩、課題数は約30~40程度、傾斜はきついのゆるいの色々。尾根上なので風の抜けもよく、今回はあいにくだったが、天気が良いと比良の名峰、武奈ヶ岳を望むことが出来る。

 強いクライマーは競って高難度課題にトライトライトライ。そうでない私たちもそれなりの課題にトライトライトライ。自分自身に挑戦しない者はクライマーではない。

 「流鏑馬」は強い奴らのセッションの嵐の目。「レインシェルター」は腕自慢のクラッククライマーを跳ね返す鉄の壁。「栗きんとん」は地味だけどとても悪い子ちゃん。

 SCCの皆様はと言うと。

 N島親子鷹…相変わらずJrは強かった。それを見守る父の遠い目。父を応援するJrの声が胸に沁みた。

 ハニャムニャさん…スタートすぐに足から流血。若い子とのセッションで心を奪われたか。

 イノッチ&ヨッシーのヤニ(煙草)ブラザー…なんだかんだと言いながら良い味を出していた。ボチボチでも登り続けよう。

 四太師匠…遅くに登場。常に熊鈴付きのサブマットを背負うその姿は、山から湧き出てきた妖怪そのもの。

 オールドさんは、言わずもがな、全方向に気を配った活動、行動、声援、恫喝とエネルギーの塊。

 でした。

 私も同行者と「マロンクラック」や「白ひげ危機一髪」などを登って楽しんだ。同行者はほぼボルダー初めてなのに「白ひげクラック」をバッチリ完登していたのには驚いた。可憐な見かけと違い、やる時にはやる奴なんです。


白ひげクラックは高さもある



マロンクラックは渋い名品


レインシェルターにぶら下がってみた


 そして今回一番心が揺れた事は、「レインシェルター」の直上スタートをトライしたクライミングだった。Mベルの若く強いクライマーの方だった。

 流れるようなムーブで着実に高度を上げ、最後のスロットに手が届くかどうかという時に、キーホールドが欠損し落ちてしまった。残念ながら完登は出来なかったが、とても良いものをみせてもらった。感動しました。

 メインエリアの後にも「びわの塔」、「マントルロック」と移動してクライミング。私は疲れが出て、最後は見学するだけしか出来ませんでした。


びわの塔 もう疲れました

 あまりに盛りだくさんで、私の筆力では書ききれませんがとても楽しいクライミングが出来ました。開拓してくれた、オールドさん、四太さん、ありがとうございます。

 帰路、鈴鹿の山越えは激しい雨とガスの中。スリッピーな路面に先の見通せない視界、助手席で全集中睡眠の呼吸で寝る同行者を横目に、イエモンの「ジャム」を聞きながら涙目で車を走らせました。

 朝から夜まで盛りだくさんの一日でした。





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