山は秋深し。
今日は単独で開拓へ出掛けた。場所はトリケラの近くにある、ワイドクラックの走ったスラブ。
20kg近くの荷物を背負い、ゆっくりと山を歩く。標高の高い場所の紅葉は、もう終わりに近い。
取付きに到着して準備をし、掃除用のTRをセットした。灌木からブッシュを懸垂し、天辺へ降りる。訳あってアンカーを1本しか打っていないので、懸垂ロープをバックアップにした。
懸垂しながら掃除をした。目立つワイドには大量の土が詰まり、先行きが思いやられる。ただこのワイドは、登る事には、ほぼ使用しないと思われる。
さらに懸垂し下部スラブを探る。岩肌には御在所には珍しいダイクがあり、一見して面白いクライミングが出来そうだった。
土と苔にまみれながら掃除を続けて取付きまで下りた。上部から落とした土が、スポンジの様に下部に積み重なり、水で流さなければ落ちないくらいになった。ただでさえ、鈍くさいうえに土臭いクライマーになってしまった。
今度は下から上に固定ロープを伝い掃除をすることにした。ボルトの必要性も見極めたかったからだ。
ここでチョークバックが無くなっている事に気が付いた。バックを入れてきた袋ごと無くなっていた。そういえば先ほどカラスが飛んでいたゾ。黒い奴の仕業か。カーカーやりやがったゼ。
気を取り直して掃除を再開した。簡単な土まみれの凹角を登って、スラブへ乗り込む。顕著な下向きホールドを使うけど一歩が少し渋い。土をほじるとカムの効くクラックが出現した。ナイスだ。
その上もホリゾンタルにマスターカムが入るが、ここは浅い。落ちたら外れるか?ホリゾンタルに立ちこむムーブも悪い。かかりの良いダイクを持てば、しばらくは気分の良いクライミングが出来る。
そこからは、灌木が生え、土の詰まったクラックに手が届くが、あまりに広いので、プロテクションを取る事は出来なさそうだ。おもいっきり土を掻い出せばどうだろうか。この部分にはボルトが必要か。
最後はワイドに立ち込み、足元にキャメ#5を入れて、微妙なムーブでマントルとなり終了だ。
結局2往復したら疲れてしまった。作業は次回に持ち越し、一雨ふれば少しは綺麗になるだろう。
まだ掃除が足りないが、何となくルートの構成をイメージする事は出来た。高グレードではないが、スパイシーな香りをさせたい。名作ではなく迷作を目指そう。
重荷を担いで下山。道中でボルダリングを楽しんだ。いつもの赤矢印逆バージョン。ガバリップから左回りにスラブを目指す。チョーク無しではスローパーが抜けそうで完登は出来なかったが、中々面白い課題と思った。落ち葉が降る中で、静かに岩と対峙するなんて素敵なひと時だ。
藤内小屋で珍しい人と出会った。以前、御在所に住んでいた仙人だった。今はクライミングインストラクターとなって立派に仙人を卒業されていた。いやはや素晴らしい。
今日のスラブはトリケラと合わせて、開拓作業は来春に持ち越しの予定。その前に、なにはともあれ、チョークバックをゲットしよう。カーカー。
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