梶賀の岩場 水も滴るジェットボイラー

 

 今季初の梶賀の岩場へ。今回は、とも先輩がお付き合いしてくれた。

 我が家は凍結雪まみれだったが、岩場はポカポカと太陽が降り注いでた。すかさずパッチを脱いだことは言うまでもない。

 まずはアップで「自力で安く登る海外の山」に取りついた。下部はホールドも大きいが、私の動きも硬く、思ったより悪く感じた。要所にカムをきめ、スラブまで這い上がったが、ここで上部を見て悩んでしまった。スラブには隣ルートをTRで登っているパーティの支点があり、そのまま登るとロープが交差したり何らかの影響があるかもしれない。しばらく考えて、この支点から下降することにした。取付く前によく考えておけばよかったと反省。

 次にとも先輩がアップで「アスペクト」を登った。途中で小型カムを買い足すなどの、お使いもあったが、安定した登りで無事にオンサイトした。目出鯛。

 今まで良く見ていなかった、サニーサイド上のルートにも興味があったので、偵察がてら見にあがった。最難ルートの「デスゾーン」はとても美しいフェース。見るだけでご飯3杯をいただける。




 この壁には、私が手出し出来そうなルートもあるが、あまり登られている形跡はみられなかった。シーズン初めだからかな。

 ランチ後は日が山陰に入り寒くなってきた。梶賀は暖かいからか何なのか、私は花粉症の様な症状が出始めて、くしゃみと鼻水が連続して出始めた。最近鼻血を止める為に、鼻の孔を焼いたので、そのせいもあるのか。午後からは息が苦しいクライミングになった。

 昼からの一発。目の前にある「ジェットボイラー」に登る事にした。去年だったかトライをしてテンションまみれだった遠い記憶がある。

 とも先輩にビレーをお願いして登りは始めたが、なんていう事でしょう。いきなりキーになるホールドがベタベタに濡れていた。よく見ると岩には雫が垂れている。「ヒエー」と泣きながら3P目まで掛けたが、そこから降ろしてもらった。とも先輩の弱者を労わるような視線が超痛かった。




 ヌンチャクの回収がてら、上部ブッシュから懸垂で終了点まで下りてTRをかけた。普段、変な岩開拓をやったりしているので、こんな作業は慣れている。

 TRで先輩と交互に2回ずつ登ってみたが、大切なカンテホールドがベタベタに濡れていて、何とも奈良漬け、好きなのは野沢菜漬けだった。

 そんな時でも特筆すべきは、とも先輩の登りだった。私はカンテをガチ持ちするしか能がないのだが、アンダーと足を組み合わせて上手にさばいていた。

 「アンダーですよアンダーククク…」とつぶやく姿は変態。最近夜の公園で懸垂トレもやっているらしいので、登りに磨きがかかるのは間違いないのでは。ただ、その前に不審者として、お巡りさんに捕まるかもしれんけど。

 確かによく見ると、このルート近辺の岩は左下がりに節理が走っており、上から押さえるとスローパー気味だが、下から持つと結構効きが良い。次回の攻略の参考とします。

 最後は、サニーサイド上の「ワンダーフォーゲル」右にあるボルト2本のルートで、ドはまりした。目の前の棚に立ち込んで、上部ホールドを取りに行くのだが、これが何ともバランシーで小難しかった。棚も大きいのだが、傾いていて気持ち悪い。手に足で立ち込み、意を決して手を伸ばした先には、何故かステンレス製ホールドがピカリ。「それボルトですけど…」とも先輩の冷たい声が、午後遅くの肌寒さに拍車をかけてくれた。

 ここでも先輩がバランスの良いところを見せてくれた。なんでか安定感があるのだね。

 冬の日没は早いので、15時半に海岸から引き上げた。少し遠い場所に車を停めたので、トンネル際に先輩を残置。荷物が重く、車までやけに遠く感じた。梶賀も人気の岩場になってきたので、近くに駐車するには早めの到着が必要の様だ。

 目一杯遊んで帰る車からは、まん丸の満月が見えた。相変わらず宿題を残してばかりだけど、楽しむ事が出来たらとりあえずハッピー。

 登りたいルートも沢山あるので、梶賀には当分お世話になりそうです。

 

コメント