カッパ先生ペアと名張へ。
天気予報通りか、現地に近づくにつれて雨が降り始めた。多分通り雨きっと通り雨と思っていたが、何となく本降りに近い。
谷間のアスファルトは濡れて真っ黒、河原の石も濡れて茶色になっていた。満車の屏風岩を横目に、とりあえず雨に強いと聞く「ホタルクラック」にむかった。
先生ペアは車の中で雨にため息をついていたので、私は一人でクラックの偵察。岩前には先客の女性ペアがいた。「登るのに時間がかかると思います」との言葉に、「大丈夫、私の連れはスイスイですから、TRをみんなで回しましょう」と勝手に約束をしてしてしまった。
車に戻り先生ペアに話をすると「エーッ!!」「ホタルは無理~」との返答。どうやら女性ペアに登ってもらいTRを張ってもらおうか…などと考えていたらしかった。そんな事を言っても、私は約束してしまったし、リードしてTRをセットするのは私ではないので、先生ペアの尻を叩いて、クラックへ。
ペア内の取り決めにより、短く難しいクラックはカッパ相棒が担当らしく、泣く泣くリードでスタート。下部が難しい様で、テンションが入ったが、上部はスムーズに登って終了点にTRをセットしてくれた。お疲れ様です。
TR一番手は私。相棒の登りで想像していたが、やはりとても難しい。それはそうだ名張の11ですもの。スタートのジャムは良く効くが、足が悪い。そしてその次の手も悪い。微かにかかる指ジャムで体を引き付けるが、ここも悪い足で指先への負担が強い。強引なレイバックで何とか上部にはいったが、簡単そうに見えたシンハンドも厳しく、数えきれないぐらいのテンションで何とか終了点まで上がった。効きの悪いフィンガーで体をあげるには、足をきちんときめなければいけないと素直な感想。
全員で登ってみて一番上手だったのは、女性ペアのお一方だった。クラック以外のホールドをうまく使い、高度を順調にかせぐ。あのホールドであそこまで足を上げるとは…と感心すること多々。手も小さいので、シンハンドもハンドがしっかり効くらしい。ただプロテクションをセットするはまだ難しいとの事だった。でもとてもお上手だった。
先生、彼女の登りを見て「彼女上手いじゃないですか。スイスイ登ってTR張りますなんて、安請け合いしてカッコ悪~」とつぶやいていた。安請け合いするのは私の仕事なので、先生もうちょっとスイスイよろしく。
名張でのクライミングのルールとして、渡渉点に黄色い旗を掲げる作業がある。今日は旗代わりにヘンテコな物がぶら下がっていた。よく見ると黄色いパンツだった。伺うと先生のウン年物のパンツとの事。黄色いハンカチは幸せを呼ぶが、黄色いパンツは何を呼ぶのだろうか。
待ち時間に先生が変な事をし始めた。尻筋と背骨のマッサージらしいが、うつ伏せに寝た相手を踏みつけたり、尻の上に乗ったりと、眺めただけだと虐待か何かにしか見えない。
そのうち先生が「ハイヒールで踏みつけて下さい」などと言い出した。先生の性癖が露になった瞬間だった。それはどこかの地下室でいうセリフではないだろうか。相棒は慣れているのか、アプローチシューズで、きっちりわき腹に蹴りをいれてあげていた。正直、私はビビりました。
「春は名のみの風の寒さや、谷の鶯、歌は思えど、時にあらずと声もたてず、時にあらずと声もたてず」と早春賦は歌うが、早春の谷底で呻き声を上げているのは、クライマーと変態だけだった。
変態話で午前中のアップは終了。雨もあがり日も差してきたので、場所を変える事とにした。
続いたりします。
コメント
コメントを投稿