湖東のライムストーン

 

 稜線を越えて湖東のライムストーンにお邪魔した。たしか1年ぶりくらいのご無沙汰。

 今回はこれまた久しぶりのM坂さんが付き合ってくれた。波乱万丈人生のM坂さん。両ひざはヒアルロン酸注入で何とか動けるらしい。「おれのひざは女優並みだ」が最近の名言である。M坂別名ひざ女優。

 昨日の雨の影響で下降路になる個所はヌルヌルで、尚且つ足場の木材も朽ちてなくなっている場所があった。とりあえず河原に下りて、近場の倒木からノコギリで切り出した木片を足場として追加した。流石オールドクライマーさんの4番か5番弟子のM坂さん、ハーネス忘れてもノコギリは忘れるなの精神。サクサクと作業を終了させた。

 この冬の大雪の影響で、アプローチも倒木で障害物競争みたいになっていたが、ここでもM坂さん大活躍。へし折れた木々をバッサバッサと片付けてくれた。仕事が出来る男の見本だね。

 岩場に到着すると、先行に2名1パーティ。お話を伺うとオールドさんや四太画伯のお知り合いの様だった。

 岩は乾いていて新緑に白い岩肌がまぶしい。風も薫る。




 まず「小春入門」「ブラボー」に取付く。「ブラボー」は長くて良いルート。ホールドが粉っぽい箇所がままあり掃除しながら登ったが、こらえ切れずテンションを入れてしまった。中間部の細かいムーブが苦手でR。でも面白いよ。

 「平成ジャンプ」も取付いてみたが、2本目のボルトが緩んでいたので止めておいた。(その後別パーティの方が締めなおして下さいました。)これも良いルートなので次回トライしよう。

 その後「ベルク」にトライした。確かこの岩場が出来た当初に触ってみたが、登ることが出来なかったルートだった記憶がある。ボルト4本の短いルートだが中間以降にムーブが詰まっていたハズ。




 1便目は粉を掃除しながら終了点まで。最近登った人がいないの思われ、ホールドがパウダリーで下部の簡単なパートも緊張した。核心も何とかムーブを探し、終了点まで抜けれたのがウソみたい。TRに架け替え、ビレーと伐採と草刈ばかりのM坂さんにも登ってもらう事にした。

 M坂さんに、ひざは大丈夫かと問うと「いや、ひざより最近は背中がヤバいねん」との返答。お話によると、波乱万丈人生の名残により、現在因幡の白兎状態になっており、汗がかけないらしかった。M坂さん波乱万丈現在進行形です。

 以前は剛腕でならしたM坂さんだが、現在は体重と養育費が増加中なので、「ベルク」の核心ではロープにぶら下がってしまった。何度かトライしたが抜けれず残念。幸い汗はかかなかったみたい。

 折角なので今日はこのルートに集中することにした。昼飯を挟みながら2便目を出したが、テンションが入ってしまった。M坂さんもTRで登るが抜けれず。

 少し休息してから私には珍しい3便目のトライ。ホールドも綺麗になり、ムーブも解明していたので悪いホールドにも耐えることが出来た。最後のクロス気味ムーブも決まり無事終了点に到達した。やはり完登はいいね。ロワーダウンしてM坂さんとグータッチをした。

 時間は15時半をまわっていた。いつもなら帰り支度をするのだが、「ベルク」でいい気になった私はもう1本登る事にした。グレードを考慮して「REIWA」に挑戦したが、ここでハマってしまった。核心を抜けれない。思ったより「ベルク」で消耗してしまったのか、いや私の根性が足りないのか。メイビーその両方だね。

 みじめにロワーダウンして、以前TRで登った事のあるM坂さんとチェンジした。「そんなに難しくなかったハズ…」と言いながら核心でブチ落ちるM坂氏。養育費はかくも重たいのか。「ブラボー」に迂回する途中でM坂さん力尽きてしまった。汗もベタベタにかいてしまったようだった。あれほど汗は厳禁と言っていたのに、私がスケベ心を出したばかりに白兎は赤兎になってしまうかもしれない。

 最後は何とか自分で「ブラボー」に登り返して、ヌンチャク類を回収したが、これが結構大変だった。自分の至らなさに反省した。

 最後がしまらなかったが、一日十分楽しむ事が出来た。雨後だったが、乾いた風のおかげか山ヒルも少ししか出なかった。良いルートが沢山あるので1年に1回と言わず、機会があればまた来よう。

 赤い夕陽を背に山越えをして家路についた。帰宅後M坂さんより連絡あり「背中大丈夫でした」との事だった。ひざ女優、赤兎にならなくて良かったです。






 

 

 

コメント