ジャンダルマ、ラストスイーツ梅雨トレ

 

 土曜日、砦岩へ。今回も鬼トモ先輩が付き合ってくれた。朝から山の上部は雲に覆われて、予報も天候の悪化を告げていた。

 登山口で「こんな時はKO-WALLでは…?」と先輩がささやいていたが、いやいや岩は行ってみなければ分かりませんと山道へ足を進めた。

 藤内小屋で休憩をして砦岩へ上がった。林の中は湿気が立ち込めており、しっとりお肌に優しい様なそうでないような雰囲気。

 少しでも風の抜けている岩が良かろうと、まず「ジャンダルマ」を登る事にした。

 一番手は私。この前TRで触っているので、何となくムーブは分かっていたのだが、今日の湿気は強敵だった。スローパーが全く持てなくて2ピン目でテンション、上部のスラブもビビッて最後のピンにクリップすることすら出来なかった。

 TRに切り替えてお次は鬼トモ先輩が出撃。1回目は最初の核心と上部スラブでかなり手こずったが、2回目で自分なりのムーブを見つけるとノーテンで抜けていった。同じムーブをしようと思っても体の硬さの関係か私にはかなり厳しかったが、おそらくこれが正解ムーブだと思われた。ハングの中に潜り込みワンフットで上手く立ち上がるのだが、言うは易し行うは難しでありました。




 先輩に聞くと、夜の公園で低い鉄棒を使い片足立ちの練習をやっているとお話してくれた。またまたまた夜の公園なのかと驚いたが、先輩曰く時代の最先端トレーニングらしい。「カップルが○○〇していようがそれとも○○〇していようが、そんなの私には関係ない。蚊に刺されても関係ない。鉄棒を友として汗を流すのよ」聞く人によっては?だが、私は素直に感激した。さすが先輩、夜の公園の女王がここにいた。

 移動して1Fへ。ガスは益々垂れ込めて熱帯雨林の様な岩場。「ラストスイーツ」も下部は薄く水の膜が張ってる。先輩にやりたいルートを聞くと「特にないから、ラストスイーツで良い」との優しいご返事をいただいた。それではと懸垂でTRをセットしたが、岩の状態は涙物で、核心のハング部もヌメるの最上級、ヌメレスト(沢は除く)ぐらいはあったのではないか。




 まあ手が止まらない保持できない、足もきまらない。酒は涙かため息か、ヌメリ岩も涙かため息か。私は汚れ岩に比較的耐性があるが、腐葉土にシューズが埋まった先輩は「ウギャー私のミウラちゃんが…」と怒りの涙声をあげておられた。こんな日に山に連れ込んで申し訳ありません。

 14時ごろから大粒の雨が降り出したので、濡れ岩にセイグッバイしてさっさと下山した。残念ながら予報は大当たりでした。

 下山途中に気が付いたが、登山道沿いの茂みに木苺が実りだしていた。梅雨はうっとおしいが、ルビーの様なこの実を食べられる事は少し嬉しい。特に橙色の実は美味しいので、お詫び代わりに幾つか実を摘んで先輩にご進呈した。

 今回はあてが外れて(予報は正解)悪条件のクライミングになってしまったが、まあこんな事もあるさと誤魔化して明日に向かおう。

 夜、先輩からラインが届いた。「足を山ヒルに噛まれとるやないけ~! (# ゚Д゚)」

 重ね重ねすいません。外は雨、わたくし、心の中で深く頭をたれた。

 










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