8月もどき 池ノ谷で今季初沢

 

 6月と7月の間に8月が割り込んできた様な天気。この8月もどき、間男にしてはかなり図々しくて強力。

 あまりに暑いので、急遽思い立ち、遊び相手のいない土曜日に沢登りに行ってきた。

 場所は入道ヶ岳の池ノ谷にした。沢沿いに登山道もあるのでエスケープも容易だろうとの判断だった。

 朝8時前、小岐須の駐車場に車を停めて林道を歩いた。谷の入り口の堰堤を越えると、すぐに小滝が出迎えてくれた。




快適に登りながら先に進むと、しばらくして谷が狭くなって暗い廊下になってきた。下調べも大してしていないし、単独なので緊張してきた。

 小さな滝で行き詰り、クライムダウンして両岸を見上げてみた。左岸は上がれそうだが、大きく巻く事になり登山道まで上がってしまいそうだ。

 廊下の右岸には弱点がありそうに見えた。かなり悩んでから、脆い岩溝を伝って右岸を上がってみた。幾つか岩落としながら登ると、右岸には獣道があり、廊下をエスケープ出来そうだった。メルカリで買った、サレワのアイスハンマーを斜面に打ち込みながらトラバースしていくと、廊下の終点まで到達出来た。そこには登山道も下りてきていた。正直ホッとした。




(帰宅後に調べると、廊下中をそのまま進み最後の滝を左岸から巻くのが正解みたい)

 休憩しながら、廊下を覗き込みに行くと、右岸の岩にこの谷で遭難した方の慰霊ペナントが打ち込まれていた。しばし合掌した。

 ここからは谷は広がり、自然林に包まれ一気に明るくなった。滝も沢山出てくるが殆どが直登出来た。水流で洗われた場所ならば、ラバーの沢靴でもフリクションがよく効き快適だ。水を浴びながらの登行は暑さを忘れさせてくれた。

 気分よく沢を歩いていると、何処からか登山道が寄り添ってきた。水量も少なくなり、谷の源頭が近い事が想像出来た。

 適当な所で切り上げて沢装束から着替えて登山道を歩く事にした。水量は増々減って谷は山に吸い込まれていつしか消えていった。

 上流部は言い表せない美しさだった。時々立ち止まり、庭園の様な景色を堪能しながら高度を上げると、頂上直下のくぼ地に到達した。緑の草原に道標がぽつんと立っていた。青い地球の緑の丘。遠くの木陰が誘っている様にみえたが、そのまま歩を進めて頂上に向かった。




 朝から山に入って誰にも出会わなかったが、流石に人気の山だけあり、頂上には数名の登山者が思い思いに休憩していた。

 鳥居が夏空にすっくと立っていた。




 下山は二本松尾根から滝ノ谷で下山した。朝は3台しか車が停まっていなかった駐車場は満車になっていた。

 池ノ谷はコンパクトだが、想像以上に楽しく美しい谷だった。良い意味で裏切られた気分だ。特に上流部の景観は心が癒される。

 本格的な沢屋さんには物足らないだろうが、私は十二分に満足出来ました。








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