オールドさん開拓中の彼方の岩塔へ行ってきた。オールドさんは単騎現地へ向かい、私は鬼トモ先輩と現地へ向かった。
峠の駐車場は7時過ぎでほぼ満車。山が好きな方は沢山いるな。
岩塔まではアップダウンアップダウンの楽しい山歩きなのだが、重荷嫌いの先輩は何やら独り言をブツブツ。
途中で私が蜂に刺されるハプニングがあったが幸い軽傷ですんだ。いつもはリムバーを持っているのに今日に限って持っていない。備えあれば憂いなし、自然の中で遊ぶときは気を付けよう。
天気は晴れだが、木陰で風に吹かれるととても涼しく、快適な山歩きをしながら現地へ到着。先輩は結構疲れたみたいだったので、帰りは荷物を少し持ちますよと紳士的な提言をしておいた。
オールドさんは単独で「GINGA」にロープを張って練習をしていた。そして、驚いたことにここまでボルダーマットを担いできていた。マジ山の中ですけど、真リアル変態開拓クライマーは凄い。
この岩塔には現在ルートは3本ある。オールドさんPの「GINGA」とクラックルートの「SORA」「KUMO」だ。お勧めは「SORA」らしいのでアップもなしで「SORA」にトライした。以前に上部をちょくら覗いた事はあるけれど、クラックに手を入れるのは初めて。ドキドキと期待溢れる気持ちと、不安な気持ちの天秤を心の中で計りながら準備をした。先輩にビレーをお願いしてテイクオフ。
クラックは私の手には少し大きいぐらいだが、要所にハンドがきまるし、エッジもかなり保持出来る。ただクラックが広がる部分があり、プロテクションのセットが悩ましい。右上していくクラックが消え、縦のシンクラックに合流する箇所が第一関門。右足を右壁に投げ出し、効きの悪いジャムをつないでレイバックに体勢になれればテラスに立ち込める。(もちろん、ここまででテンション入れてますヨ)
次のシンクラックはプロテクションが悪かった。マスターカム青を何とか効かせてみたが、ぶら下がったら抜ける気満々みたい。足はガバ足だが、スローパーを保持している腕がパンパンになってきた。少し隣に「GINGA」用のボルトがあったので、弱い心に負けてそれにぶら下がってしまった。オールドさんはナッツを入れたと言っていたが、ここのプロテクションも悩ましい。
その上部も私には厳しいクライミングだった。最終ボルトから天辺に乗り込む部分は解決出来ず、疲労困憊でロワーダウンした。先輩、長時間のビレーありがと。
先輩もTRで「SORA」にトライ。びびりの私が入れた大量のカムが邪魔でぼやいていたが、なんとかかんとか最終ボルトまで到着。そこからはリード体勢となり天辺を目指したが、抜けのホールドを確認したまでで力尽きてしまった。先輩とオールドさんは一緒に登るのは初めてのはずだが、二人の会話は馴染みのクライミング仲間のそれだった。オールドさん曰く「クライマーは皆友達ですから」
そして満を持してオールドさんの「GINGA」へのトライとなった。今日の練習でスタートのボルダームーブは解決出来た様なので、完登への期待もチラホラ。
足を置く順番で踏切の感覚が変わる微妙なムーブでスタート。(そう聞いただけでこのルートの難しさが分かります)確率の悪いムーブも気合で堪えて突破していく。思わずビレーする私も肩に力が入ってしまった。往年の世良公則より吠えながら高度を稼いでいったが、縦ホールドをキャッチする箇所で無念のテンションとなった。カラムーチョおばさんみたく「ヒー」と叫んでおられました。
天辺に抜ける個所もかなり悪いらしく、あの手この手で何とか終了点へ到達していた。この部分だけなら2~3級のボルダーらしいが、下から辿っていくと2段に感じるとの事。
夏真っ盛りなので、ビレーをしていると色んな虫が飛び回ってデバイスや体に引っ付いてきた。カメムシ、ハサミムシ、アブ、etc。中でもアキアカネが沢山飛び回っており、群舞を見上げると太陽の光で羽が輝き、天使が舞っている様に見えた。
まとい付く虫を払いながら先輩が一言、「私に引っ付いてくるのは変な虫しかいないわね」実感のこもった含蓄のある言葉。クライミングを続けたら良いことありますよキット。
その後はオールドさんのセットしてくれたTRを使い、私と先輩は「SORA」、オールドさんが「GINGA」を1回づつ登って終了とした。
TRとはいえ岩塔の天辺から見る風景は絶景だった。眼下は緑色の海、そよぐ風は夏の香りで満たされていた。
帰路はまたまたアップダウンアップダウンをリピート。オールドさんは歩くのが速くて、マットを担いでいる姿は高速移動ヌリカベだった。
峠分岐でオールドさんと別れた。あと少しで駐車場というところで先輩の足元が危うくなってきた。バンビみたいにプルプルしている。聞くともう足が限界との事だった。そしてつぶやいた「私に引っ付いてくるのは変な虫と、荷物を持つと言いながら持ってくれないオッサンよプンスカ」そう言われてようやく思い出した、荷物持ちますと言ったっけ・・・・楽しくて忘れてました。アイムソーリーヒゲソーリーです。
標高1000mでのクライミングは快適だった。夏の始まりとしては素晴らしい一日だった。
良い岩と良いルートそして良い仲間に乾杯です。
今日の語録
オールドさん「クライマーは皆友達ですから」
鬼トモ先輩「私に引っ付いてくるのは変な虫しかいないわね」




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