砦岩からソフトクリーム

 

 週末は天気が回復してくれた。久々のルートクライミングを楽しむべく、鬼トモ先輩と砦岩へ上がった。

 天候は曇り空で湿度も高い、大汗をかいて岩場に到着。残念だが岩は思ったより濡れていた。1階はかなりジットリ、2階も少しジットリ。クラックに手を入れるとヌメヌメだった。

 初めにNP入門からレッツゴークライミングへ合流するルートを登った。簡単なクラックから爽快なフェースへ繋げた。クラックは滑っているがハンドで簡単、フェースはガバ主体で今日の様な湿気の多い日も安心。TRで先輩も登った。

 久しぶりに「砦クラック」を登ろうと思っていたが、ヌメリ加減に嫌気が差してTRで登る事にした。「砦クラック」と「砦クラック2」の2本を楽しんだ。先輩はNPのセット練習も兼ねてカムを入れながら登っていた。クラック2も何年振りかで登ったが、思った以上に面白かった。両方とも難度は高くないが、リードなら中々楽しく考えさせられるルートである。

        

 

 取付きに他パーティが来ていたので顔をよく見ると、スーパークライマーのA田氏とO西氏だった。二人とも高校生の頃から乗っている稀有な人間、しかもスーパクライマーであると同時に大手バンクのスーパーサラリーマンでもある。しばらく近況について話をしたが、お互いケガには注意しましょうと言うところで意見の一致をみた。楽し気に「インデアンサマー」を登っている姿が印象的だった。

 スーパークライマーと話している時に、オールドさんの新作ソフトクリーム岩の話が出た。ここで、はたと気が付いた。そう言えばここからならソフトクリームまでは指呼の距離。行ってみますかと先輩に問うと「行きます」と即答だった。先輩は近頃この頃オールド菌に脳が侵食されているらしいので聞くまでもなかったか。

 移動途中、立岩などを先輩にご説明。スーパーソロクライマー開拓の「スリラー」や、不肖わたくし作のクラックボルダーの話をした。

 ソフトクリーム岩に到着すると湿気は強いが、幸い岩は乾いていた。それならばと準備をしてこの岩に1本だけある「うずまきソフト」にトライしてみた。

 スタートは簡単なスラブ。そこから傾斜が強くなり核心と思しき部分にさしかかった。何とはなしにムーブのイメージは浮かんだが、それを体現することが出来ない。横を見ると左には立派なクラックが走っている。砦の名残で手はテーピングされていた。手を差し込むとハンドジャムがバチ効きであります。気が付けばクラックを使って核心を迂回していた。初登者の意向を無視だぜ。(こちらは偽物ルートと呼ばれるラインだそうです)

 そこからもテンション入れつつ頑張ったが、最後のボルトから終了点までは先輩に託してしまった。毎度のことながら不甲斐なし。




 その後トップロープに切り替えて、核心を触ってみたがムーブの解決は出来なかった。

 ソフトクリームは甘いけど、「うずまきソフト」は甘くなくピリッとしていました。

 よい時間になったので下山する事にした。標高を下げると虫がまとわりついてうるさかった。先輩のか弱い足も限界になった様で、最後の方は「膝が鹿よ鹿!」と嘆いていたが、それを言うなら、生まれたての小鹿とかだろうと思ったが黙っておいた。沈黙は金である。確か以前もこんな事を思ったり書いたりした記憶有鱒。

 車に戻るころになると青空が広がり、乾いた風が吹き始めていた。クリームは夏のものだけれど「うずまきソフト」はもう少し涼しくなったら再訪しよう。それまで溶けずに待っててね。






 

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