台風が過ぎ去った土曜日、御在所へ上がった。
裏道一番目の丸木橋は流されていたので、石飛で沢を渡った。何気に楽しい。
途中で小屋常連さん達とすれ違った。橋を治しに行くのとの事だった。「来るかい」と誘われたが丁重にお断りした。勝手言いますが、橋と岩ならそりゃ岩でしょう。
前尾根はガラガラだと思ったが、後から後続パーティが沢山上がってきた。待たせるのも悪いのでノーマルルートを登って終了点へ。セカンドの鬼トモ先輩を迎えてから巻き道で取り付きに戻った。たばこの匂いが嫌なので、荷物を背負ってP6の途中まで移動した。
P6北面の「フライング」を先輩がリードし、私はTRで遊んだ。細かくバランシーなフェースで結構難しい。前尾根を辿る殆どのパーティーは見向きもしないが、面白いルートだと思う。
私はP4にある「スライドオーバー」を登りたかったが、取り付きがどこにあるか分からなかった。18歳の頃に登った記憶があるが、約40年前の事なので何もかも忘れてしまった。今度はちゃんと調べてから登りにこよう。
巻き道からP7に戻って「蛇の皮」を登ろうと準備をしたが、生憎クラックは染み出しで茶色に染まっていた。仕方ないのでノーマルを登ってTRをセットした。
先輩と交互に登ったが、「蛇の皮」も改めて良いルートだと思った。P7入口にあるので、渋滞に嫌気がさして近寄らないが、単品でも面白いと思う。ただ右壁にフットホールドになるくぼみが増えた様に思えた。アイゼンの爪痕なのだろうか?冬壁の練習にもなる藤内壁の宿命ではあるか。
前尾根に登る人の殆どはノーマルルートだが、P7周辺には沢山のルートがある。場所はP6だが「ナムサハスミダ」、P7だと「ハブチSP」「シュミレーション」「にこにこトラバース」「コアラ」「アウトオブサイト」「ビリーブ」などなど。見向きもされず苔に埋まりつつあるルート、ホールドが欠損してしまったルートなどあるが、ここ周辺だけで一日十分遊べると思う。
関係ない話だが、鬼トモ先輩は攀じれ魂Tシャツをお守り代わりにザックに忍ばせているらしい。お気の毒だが重度のオールド症候群かもしれない。
ロープを片付けて藤内出合いまで下りると、懐かしい顔に出会った。私と同世代のS木君だった。最近は仕事とグルメに追われて、ぽっちゃり体形になってしまったが、私が今まで見たクライマーの中で登る姿が一番華麗で速かったのが彼だ。彼が登るスピードについていけずにビレーするのを諦めたのは40年くらい前の私です。
初期の砦岩やP7の「ビリーブ」などの開拓も手掛け、クライミング自体も上手く、いわゆる天才肌クライマーだったS木君。赤矢印ボルダーにしがみつく私を眺めながら、「続けているのが一番凄い」と言ってくれました。天才に褒められると照れるぜ。
当初目的の「スライドオーバー」には届かなかったが、乾いた岩を触ることが出来ただけでもハッピーだった。
クライミングのシーズンになりつつある今日この頃。続けて続けてその先になにがあるか分からないが、とりあえず続けて続けて行きたいと思う秋の始まりの一日でした。
スライドオーバーは、P4ノーマルルート2ピッチ目取付きから藤内沢側へ1段下りるとあります。出だしは、あみだくじ状のごちゃごちゃしたクラックで、後は左上する全体的にハンド系のクラックです。トポには10bとなってますが、10aくらいです。(スナフキン)
返信削除ありがとうございます。約40年前の記憶なので棒フレンズでぶち落ちたくらいしか覚えていませんでした。私の知っているスナフキンさんなら、ソロイストをお渡しするお話をしたままほかってしまっております。何かの機会にお渡しできればと思います。
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