前略 梶賀から 

 

 大晦日の前日、この冬初に梶賀の岩場でクライミングしてきた。メンバーは鬼トモ先輩と強イケメン4人衆。

 久しぶりに効く波と海風の音に心が沸き立つ。先輩もイケメンに囲まれてご満悦の様だった。




 4人衆はアップで「ジェットボイラー」を登ったりするので、私とはレベルが違う。いやはや何ともと思いつつ、静々と「梶賀入門」から登ってみたが、昨年は簡単に登れたはずなのにテンションが入ってしまった。




 お次の「アスペクト」も同じ。テンションはしなかったが、手のホールドばかり追いかけてフットホールドを探す事がおろそかになっていた。視野が狭い感じで、しかも立ち込む感覚が悪かった。

 少し弱い気持ちになったが、本日のターゲットとして「腕試し」にトライした。下部は濡れていたので、左のチムニーからハンドクラックに入り核心のフィンガーへ。行きつ戻りつつしながら#2と#0.5をセット。ここから二手三手登れば終わりなのだが、ふんぎりがつかなかった。テンションしながらカムを入れて何とか終了点へ抜けた。右側クラックも使えるしフィンガージャムの効きも良いのにお話になりません。気持ちが負けているのが分かった。

 その後も「アリュート」は何とか登ったが、TRでやった「どんぎつね」に大ハマリしてしまった。テンション嵐と必殺スリング梯子で何とか登ったが、足使いの下手さを痛感するルートだった。

 先輩は「梶賀入門」「アスペクト」の後「梶賀トンネル」「アリュート」をオンサイトした。易しいルートだと謙遜していたが、オンサイトは格別特別年末ジャンボの一等賞です。そして一番頑張ったのは「どんぎつね」のリードトライだった。惜しくもテンションが入ったが、岩をえぐりこむような足使いと凹角に抱かれるようなムーブで私には真似できない登りだった。

 4人衆はと言うと、それぞれの狙いルートに的を絞り確実に登っていた。M崎さんペアは「ポケットモンキー」をRP、おめでとうございます。K泉さんとSじさんのペアは「デスゾーン」にトライし、K泉さんは見事RPしていた。凄い!! そしてSじさんもムーブは解決していた。その伸びしろの凄さに感心し、思わず「俺には縮代しかないな」とつぶやいたら「錆代ともいう」と先輩からの一言。そうか、そっちの方がカッコイイなこれからはそれで行こうと思ったりした。




 まだ登り続ける4人衆と岩場でお別れして帰途についた。途中の尾鷲の街で夕食をとったが、海の幸に恵まれた土地だけに美味しい魚を食べる事が出来た。ガスエビの唐揚げは初めて食べたが甘く香ばしかった。




 中々思うようにならない我クライミングだが、細々とでも続ける事だけでも幸せだと思いたい。遠い外国の地では戦火に覆われ日々の暮らしさえおぼつかない人たちがいる。

 今日見た海も空も遠いどこかへつながっている。その不思議さを感じながら錆びついていきたい。















 

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