ジャッカルの女

 

 本日も県境を越えてボルダリングへ。昨日の雨の影響を考慮してゆっくり目の出発。久しぶりに鬼トモ先輩がお付き合いしてくれた。

 峠の雪もかなり減っており、木々の枝先の色づきも少し進んだようだった。

 あーでもないこーでもないと話をしながら現地着。

 タコ型宇宙人風遊具にパモブラシを持たせてみたが絵的にはどうでしょうか。




 ここは里山公園になっており、散在するボルダーを眺めながら園路を歩いてアップができる。

 とりあえず山のトップまで歩いて先週遊んだエリアに到着した。

 何を登るか考えたが、小粒だが面白かった記憶のある「イーグル」を登ることにした。

 隣ののっぺり岩でアップの為のアップ。10級となっているが体の向きを考えないとホールド出来ない課題があり侮れない。

 そして「イーグル」にトライ。登る人も少ない様なので私の秘密ヘーキ、カザハナのスラップシートで岩掃除をした。気分だけはボルダリング映像の名作「one summer」である。




 簡単な課題から難しい課題と登ってみた。正面をまっすぐ抜ける課題はリップに手が止まれば快感である。先輩もあれこれ登ってご満悦だった。




 ただシットスタートの課題だけは私たちでは登ることが出来なかった。先輩が知能と技の限りを尽くしたが果たせず。登れなかったけれど顔がニヤついていた。ムーブを考えるのが面白いのですね。その気持ちわかります。この課題はいつかの未来へ持ち越しです。

 ひたなぼっこしながら昼食を取った。オールドさんから町中にあるオサレなお店情報をリアル提供されたが今回は見送り。山おにぎりなどで腹を満たした。(お仕事中ありがとうございました)

 お次は先週登れなかった「ジャッカル」へ移動した。小さなハングだが今の私には大きく立ちはだかる壁である。

 今日こそはとの気持ちでトライ開始。先週感触の悪かったホールドも何故か保持でき、難なく前回の到達点を越えることが出来た。これはいけるかと思ったが、簡単に思えた抜けのムーブではまってしまい失敗。瞬発系の課題だが思ったよりパンプした腕をさすりながら天を仰いだ。

 先輩も頑張った。何度も試行しながら到達点を伸ばしていった。カチを握りしめる乾いた音が森の中に響く。ただ時たまムーブを忘れるのは現在進行形の脳細胞の灰色化の表れでしょうか。

 暖かい日でマットに座るとそのまま寝てしまいそうになる。休息モードに入った先輩を静かに放置して、気合を入れなおした。

 ガバのスタートからカチをつないでハング出口へ、縦ホールドから上部の縦ガバを取る。右足をホールドにあげてその足に重心を移すムーブがバランスを取りにくい。またもやここまでかと思ったが、よく観察すると遠くに今まで使わなかったホールドがあった。指をかけると止まった。ままよとジワリと立ちこむとリップに手が届いた。

 何とか完登することが出来た。口の中が乾いたのは冬の風のせいだけではない。

 先輩も思考を巡らせながら、岩から与えられたパズルを解く様に頑張ったが、今日はその日ではなかったみたいだった。これもいつかへ持ち越しだ。




 遅いスタートだったので本日はここまで。片づけをしてエリアを後にした。

 園路を歩いていると先輩が不調を訴えた。「股関節が…痛い 股が痛い」

 どうも「ジャッカル」のスタートで右足をヒールフックした時に痛めた様だった。パモブラシを杖代わりにして歩く姿はかなり辛そうだった。荷物を持ちますと言っても「大丈夫」と一言。

 結局、車まで自力で歩いて降りてきた。恐らくやられたらやり返す、復讐するは我にありの気分で痛みに耐えたのではないか。流石ジャッカルの女。股のお返しは又返す。もちろんその時はお付き合いいたします。

 今日は暖かい日差しの中で一日楽しむ事が出来た。一つ課題をクリアしたが登れない登りたい課題はまだまだ沢山ある。

 日々の流れに負けそうになるけど、クライミングの楽しみを思い出したある冬の日だった。












 

 

 

 

 

 

 

 

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