前略名張。
今回は鬼トモ先輩と同行。昨日に起きた股関節の痛みも治まった様で良かったです。
現地でカッパ先生ペアと合流した。先生は顔がワイドなので他パーティーの方とも挨拶をされていた。ワイドクラックをやると色々と良い事があるみたいだ。
屏風岩なので私は「マシュマロマン」か「名張入門」が第一候補だったが、その辺りは現地判断で行くことにした。先生たちは「勝負師」一本の様だ。
まずは「クラックベイビー」でアップした。快適なクラックで気持ちヨカ。先輩も快適にリードしてアップ。
「マシュマロ」も「入門」も登っている方がいたので、どうするか考えていたら、先生がおすすめルートを教えてくれた。
「ピーナッツ」は素晴らしい、「チプルソ」も面白いですよと。「ピーナッツ」は苔ポイが中間の凹角でナッツを使う事が面白くルート名の由来になっているらしい。しかもスーパーソロクライマーが開拓したルート。「チプルソ」はワイドからフィンガーへと収束していく短いクラックで綺麗である。
とりあえず「ピーナッツ」にトライすることにした。先生がカーブナッツを貸してくれたのでハーネスにぶら下げた。カム類も小型を中心にギアスリングにセットした。
先輩にビレーをお願いしてテイクオフ。名張の10aをオンサイトトライなんて私にしてはちょっとした冒険ダン吉だ。
下部は問題なく通過して中間の凹角へ。まず小っちゃいナッツを1個セットした。テストすると岩を削って動いてきた。「ドヘ~」とビビる。再セットして凹角へ進入したが体勢に苦慮した。正解はワイドムーブらしいがま、だまだその感覚が身についていない私には拷問体勢だった。苦しみながらナッツを1個追加したところでテンションをした。ナッツは効いていた。先生が言うようにナッツを入れるにはここだとハッキリと分かるので、効くのは間違いないだろうけどドキドキもんです。
凹角をずり上がりハンドで何とかテラスへ上がったが、上部のシンハンドに手を入れたところで力尽きてしまった。
休息がてらロワーダウンして取り付きへ。先輩にやってみるかと問うと「ウッシャ」と返答あり。準備すべきカムを伝えるとはハーネスにぶら下げて、颯爽と登って行った。凹角では悶えていたがノーテンで終了点まで抜けていった。流石私の最終兵器リーサルウェポンです。
TRに切り替えて登ってみたが、「ピーナッツ」はとても面白いルートだった。今度は自前のナッツ持ってこよう。
昼食で英気を養った後、登るルートを探していると「ブロードバンド」なるルートが目についた。これも10aのグレードのルート。偶然居合わせた3K会のM崎リーダーに聞くと、登りやすいルートとのだった。スタートがおっかないしどう見ても苦手ムーブの塊に思えたが、アラカンの意地でオンサイトで取り付いてみた。
シンクラックにはボールナッツをセットしスタート。私のムーブでは柔軟性が要求されたが正解がなんだかわからない。ボールナッツとトーテム黒を追加セットしたところでテンション、あー情けない。キャメ#2をセットしてクラックを辿る。ここから失敗が連続した。#2を蹴って外す+#1を落とす+左半身が奥に入るのにギアスリングが左掛け+チョークバックを後ろにしたままなのでチョークアップ出来ない…。
上部で#5をセットして大テンション。何度テンションをしたか分からない。テンションのプロ。もうクライマーではなくテンションナーかなと思ってしまった。
肩で息をしていると下から私を呼ぶ声。見ると先輩の顔を見に来たN森さんだった。私が左横のクラックに惑わされているのを見かねて情報提供をしてくれた。「まっすぐ上がって岩塔の上に立ち左にトラバース、怖かったら#6を持って行ったほうが良いよ」などなど。
N森さん、見た目は給食のおじさんだがとっても親切だった。ありがとうございます。
またもやロワーダウンして休憩した。この時も弱虫な私は気持ちがふらついていた。ウフーンと先輩に代わってみるかと尋ねると「嫌、リードはしない」とバッサリ切られた。確かにウルトラ7でもカプセル怪獣の出番は1回につき1体だけだったはず。リーサルウェポンも1日1回だけだ。戸締り用心火の用心1日1善の心だ。
気持ちを入れ直し#6と#5をぶら下げて登り返すことにした。スタートムーブはまたもやわからなかったが、途中まではTRだしチムニー登りも少しは慣れたのか楽だった。上部ワイドも#6をセットすると比較的フレンドリーに感じた。テラスからは比較的容易だったが、最後の最後にまたクラックが出てきたのには驚いた。なんたる親切設計のちびしいルートなんでしょう。
先輩もTRで登って盛大に喘いでくれた。長い間ビレーをさせてしまい身体が強張ってしまったのかもしれない。申し訳ありませんと、ここで全力であやまっておこう。
今回はこのルート2本で私は力が尽きてしまった。先生がクールダウンで「入門」を登りませんか誘ってくれたが、もう満足ピンポンでした。
ボコボコのタコ殴りされたけど「ピーナッツ」と「ブロードバンド」とも自分の至らない箇所を如実に感じさせてくれたとても良いルートだった。「マシュマロマン」と合わせて10aのこの3本は、屏風岩での当面の目標としよう。
本日もお付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
幸いなことに筋肉痛は翌日に出たので、私の肉体もまだ若いのではないかとの幻想を抱きながら精進したいと思います。
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