朝の空気は少し冷たかったが、岩場に居れば少し幸せ。
梅の花が咲き、スギ花粉が巻き踊る初春の日、鬼トモ先輩と名張にお邪魔した。
場所は前回と同じ屏風岩。私たちのほかには1パーティだけだった。
「クラックベイビー」でアップした後に「名張入門」にトライした。このルートは数年前に初見でリードトライし、思いっきりはじき返された苦い記憶のある割れ目だった。
以前よりはチビッと名張のクラックに慣れてきたので、どうだろうかと考えながらテイクオフ。下部は問題なく、#4#1とセットし棚上に立ち、広がったクラックに#4を入れて足を上げたところで落ちた。手か足のどちらか分からないが滑ってしまった。その個所から登りだしたが足がきまらずにギブ。いやはや何とも。
仕方がないので、もう一度ベイビーを登ってTRをセットし登ってみた。まず先行で先輩がスタート。スタート部は苦手の様だが、上部はそう苦労する事なくノーテンで抜けた。次に私の番。この段階にきて、ようやく身体もほぐれてきたのか何とか終了点へ抜けることが出来た。テンションは入りましたがネ。
お昼の休憩後、再度リードすることにした。試登しているが自信はなかった。でも何事もやってみなければ始まらない、やらずに始まることもない。どこかで聞いたことのある格言だが、間違いなく真実である。
スタート。下部~棚~広くなって狭くなって広くなってとサイズの変わる割れ目でも手も足もよく決まってくれた。クラックの先を見たからか、気温が上がったからか、体が温まったからか、その全てのおかげか。ガバを掴んで終了点に立つと思わず声が出てしまった。「アッチョンブリケ~」
次に先輩もリードトライした。苦手な下部から上手く棚に立った。ワイド部も頑張った。喘ぐ息遣いで全身を使って登っているのがわかる。あれだけ息が上がったら私なら諦めてしまうが、そうはならないのが先輩の凄い所。乳酸の溜まった体で終了点まで抜けていった。
やったアベック(死語か)でRP出来た。いや良かったです。
その時背後から「頑張りましたね」とどこかで聞いた声。 !!?振り向くとカッパ先生ペアがいた。気配がない所が妖怪のなせる業か。夜勤明けのカッパ相棒と一緒に午後から登りにきて、私たちを覗きに来てくれたのだった。
先生はアップとして「ベイビー」と「サーフライダー」「入門」をTRで颯爽と登って「勝負師」へと去っていった。
その後は「サーフライダー」と「ミニラ」をTRで登ってみた。「サーフライダー」は初めて登ってみたが足技が重要であると感じた。練習すれば何とかなるかな~。「ミニラ」は2回目だったが前回よりはマシになった様に思ったが、左で入るのか右で入るのか悩ましい。
そうこうするともうよい時間、日が山陰に入ったので片付けをして下山した。カッパ先生は「勝負師」を疑似リードをしていた。健闘を祈ります。&どうも、たい焼き御馳走様でした。また何か美味しい物下さい。
駐車場で車に荷物を積んでいると、目の前に車が急停車した。なんだと驚いていると車から降りてきたのはN森さんだった。どうやらN森レーダーに鬼トモ先輩が反応した様だった。まさに鮫並みの探知力である。私はリアルに驚いてしまった。
ぼちぼちと名張に登りに来るようになり、ようやく入門出来た今日。続けていれば出来ない事も出来るようになる、そう思えた楽しい一日だった。
そういえば鶯が下手くそに鳴いていたな。練習すれば上手に鳴けるようになるだろう。

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