オガワヤマダオブラダ1

 

 勤務先の創業記念日休暇を使い平日と土曜日で小川山へ。

 休みを合わせてくれた鬼トモ先輩とは現地で合流した。

 目的の妹岩へ向かうも何故だか道迷い。途中で会った妹岩へ向かう女性クライマーペアにアドバイスをもらい何とか岩場に到着した。

 平日なので誰もいない。静かで天気もGOOー。

 まず「愛情物語」を登った。ムーブは簡単だがカムを入れる位置が難しく、手ではなく足の筋肉が張った。初心者の練習に云々とガイド本には書いてあったが、本当の初心者にはちょっと難しいと感じた。もちのろん先輩も問題なく登った。過去にも登った事があったとの事だった。

 お次は「カサブランカ」、私はオンサイトトライだった。フェースに走る綺麗なクラック。ハンドジャムが良くきまり気持ちが良い、岩と戯れるのは嬉しく楽しい。耳元で風が歌うが集中していて聞き取れなかった。快調に登っていたが、私の思考回路がミスを起こしてしまい、中間部までで小型カムを使い果たしていた事に気が付いた。終了点まで抜けるのにあと2個はセットしたいところだが、手持ちがない。強いクライマーならそのまま突っ込むだろうが、私は鰯系クライマーなので悩みながらもテンションをした。 ロープにぶら下がり中間部のカムを回収し、球数を確保して終了点まで抜けた。

 オンサイトトライは失敗だった。もう少し思慮が働けば抜けれたかもしれないが、私の実力からすればこの様なものだろう。残念でもあるがそう悔しくもない。

 お次は鬼トモ先輩のトライ。私の失敗を教訓にしつつカムの選択は先輩流。中間部からは苦しい息遣いの連続でビレーする私の手にも力が入ったが、気が付けば先輩は終了点へ抜けていた。「やったー」と私も喜びの声が出た。

 「カサブランカ」RP。先輩お土産ゲットだぜ。




 その後はどうするかと考えていたが、私は「カサブランカ」に再トライすることにした。昼を大きくまわりルートには日光がサンサンと照り付けて眩しいくらいだった。岩も熱くなっていると別パーティの方が教えてくれた。

 この状態ならまともなクライマーなら登らないのか?あまりまともでない私は登ることにした。

 初回とは違い2回目なので先が分かるのは大きなポイント。ただドキドキ感は弱くなる。日に焼けた岩は確かに熱かったが、風が適度に吹いていたので気持ちよいくらいだった。ただ1回目でテンションした箇所に差し掛かると疲れを感じた。カムはバチ効きなので手を出し足を出し上を目指した。しかし枯れ木の上に抜けるところで足が滑り、落ちてしまった。嗚呼鰯系だ~。

 1度ロープにぶら下がると気が抜けてしまう。蓋を開けて半日放置したコーラより気が抜けた。

 何とか終了点まで抜けてロワーダウン。しくじりの気持ちもあるが、白い花崗岩みたいな乾きに心に満たされた。




 その後先輩は「龍の子太郎」1Pを再RP、調子よか。そしてその視線の先には「ジャックと豆の木」があった。

 ここで先輩から提案があった。「明日早起きして「ジャック…」をやりましょう」貴女確か日帰り予定だったのではと問うと、「大丈夫テントも持ってきているし、何なら明日の美容院の予約もキャンセルします」との返答だった。レディーの身だしなみより岩、先輩の心意気に押されて頷くしかなかった。

 テント場に戻り、ねぐらを設営した。私はナナーズに買い物へ、先輩はテントで休息。

 ナナーズ駐車場に車を停めると、見た事のある車がいた。この色の車は…とカラファテを覗くとやはりカリメロがいた。本日はバイトが休みだそうだ。あまりの偶然に驚いたが、相変わらず元気そうでなにより。人生は楽しんだ方が勝ちだね。

 買い物をしてテント場に戻ると既に暗闇。フライパンでアスパラガスやハムを炒めてテキトーに食べる。量が多いので先輩にも無理やり食わせた。




 ビールを飲み切ると後は寝るだけ。明日は何時起きだ。







 

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