クマ・ナオペアと一緒に恵那笠置山へGOー。
クマちゃんの高級車は大きくて、車内でマイムマイムが踊れるくらいに快適だった。
ただ現地に到着すると、標高の高い山頂付近はガスに覆われて、岩肌はしっとりと濡れていた。
とりあえず私の希望で最近開拓されたラストフロンティアなるエリアを目指したが、道迷いでたどり着けず。林道に復帰する途中で見つけたナバホ岩が乾いてみえたので、まずこの岩で遊ぶことにした。
乾いて見えても岩肌は化粧品のコマーシャルの様にしっとり素肌。私なら躊躇するが、燃えるハートのクマちゃんが「ランニングムーン」と言うルートをリードで登る事になった。
支度を整えてスタート。フェース状スラブ?スラブ状フェース?と言う感じのルートなので、足の置き場に注意しながら細かいホールドに耐えて越えていくと見えた。
状態が悪いので手も足も滑る様で苦戦していたが、それでも何とか最終ピン下まで到達した時にホールドが欠けてフォール。ロープに足が引っ掛かった様で体勢を崩したまま結構な距離落ちてしまった。
頭はヘルメットのおかげで大丈夫だったが、右手首に擦過傷をおい、左足踵をかなり強く打ってしまった。
クマちゃん根性で終了点まで登りTRをセットしロワーダウン。シューズを脱いで踵の状態をみたが少し腫れているぐらいだった。ただ触ると強烈に痛む様で、本日のクマちゃんクライミングはここで終了となってしまった。1便目で完結とはあまりに刹那的で、ある種の文学みたいだ。
根性TRをありがたく使いナオちゃんと私が1回ずつ登りこの岩は終了となった。岩が太陽で焼けて熱くなっていたので分からないが、涼しい時節なら楽しく登れる良いルートだと思われた。
一旦少し下にある岩へ移動した。別パーティが登っていたのでご挨拶すると、とても親切な方々で岩の名前などを教えてくれた。この岩は石盤岩というらしかった。しかもナオちゃんの笑顔によるものかトポも分けてくれた。
私はクマちゃんの荷物を担ぎ車に戻り、杖代わりのチョンボクリップ棒を持って現場にブーメラン。親切な看板が出ているが、途中で道迷いしそうになった。慣れないエリアは仕方ないかな。
クマちゃんの様子もそこまで酷くないので、石盤岩で少し登る事にした。
石盤岩には5本ほどルートがある様だったが、別バーティの方がセットしたTRをお借りして私は「石盤クラック」を登った。このルートは下部のムーブに癖がありそこで消耗してしまう、そのうえクラックは私の拳には少し広いサイズで難しい。萌えるぜ。何とか1テンで 抜けたが、下りてからあーすればこーすればなどと後の祭りアフターカーニバルの心。何時もの事である。
ナオちゃんは「おちゃんこ座り」にオンサイトトライ。杖をつき水戸黄門状態のクマちゃんに見守られながらスタート。下部でワンテンが入ったがテクイ足使いや魅惑のおちゃんこ座りムーブを繰り出して無事に終了点へ抜けた。他パーティの方もナオちゃんのおちゃんこ座りに喜びの声を上げていた。ルートクライミングする男は紳士が多いが全員が漏れなく変態だ。
ここで本日のクライミングは終了。林道までの帰還に全力をあげることになった。杖をついたクマちゃん先頭に3人でゆっくりと歩いた。ほぼ片足のクマちゃんは必死の形相。時に四つん這いにもなり高度を上げた。岩場でもかいがいしくクマちゃんのサポートをしていたナオちゃんだが、ここから更にサポートパワーアップ。杖になりそうな枝を探して差し出したり、踵が痛いクマちゃんの為にクッションになるようにと自分の履いている靴下を提供しようとする。その姿はまるで母。「クマは怪我が多いからね」と淡々と世話をするのだ。
私の耳に「母さんが夜なべをして手袋編んでくれた」と懐かしい歌声が聞こえてきた。
そんな甲斐あって林道に復旧。車に戻るクマちゃんと別れて、ナオちゃんと少しだけ大岩エリアの偵察に出かけた。
このエリアも岩は大方濡れていたが、僅かに乾いた岩にはクライマーが取り付いていた。クラックルートに取り付いていた若いクライマーと話をしたが、この方達もとてもフレンドリーで昔からの知り合いの様に会話が弾んだ。
車での帰路の途中、コンビニでクマちゃんの傷の手当をした。ここでも「クマは怪我がすぐ化膿するんだよ」と言いながら薬を探すナオちゃん。貴女はマザーテレサですか。
恵那の山の彼方には幸いと一緒に聖母がおられました。
今回の笠置山は天候も今一でメンバーの怪我もあり、全力でクライミングに集中することは出来なかった。ただそれでも十分楽しむ事が出来たのは愉快な同行者のおかげだと思う。
笠置山はとても良いエリアだったのでまた来訪したいと思う。今度はロープとマットを持ってこようか。




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