今日は藤内P7へ。目的は「ナムサハスミダ」の練習である。
今年は木苺が少ない様だが、藤内出会いで小休止しながらしばし収穫タイム。オレンジの粒粒の一つ一つに初夏の香りと輝きが詰め込まれているようだ。
めずらしく「ハブチスペシャル」にトライしているパーティがいたので、一段下に荷物を下ろして準備をした。
「ナムサ」の取り付きにナオミンを案内してから、私は巻道を使いP6チムニーをくぐり懸垂ポイントまで上がった。
灌木から懸垂でアンカーまで降り、そこで中継してTRをセットした。何かと労力の要る作業である。50mロープ折り返しでちょうど取り付きまで下降できた。
下ではナオミンが寒さに震えていたので、優しく先に登らせてあげた。本当は露払いの気分もあったりして。
靴下で遊びながらナオ準備完了。少し滑ったルンゼを渡りスラブへ入っていった。と、いきなり苦戦している。そこから上もしんどそうだ。生憎私もこのルートに対しての予備知識はほとんど持っていないのでアドバイスも出来やしません。
レイバックからガバフレークを使いトラバース、クラックへ入り込む箇所でギブの声が出た。ロワーダウンしてきて一言「難しい~腕がパンパン」確かに細腕が中太腕になっていた。降りてきた箇所はどうもクラックらしく、不肖わたくしめの好き系ですよとも教えてくれた。
とりあえず準備をして私も登ってみた。百聞は一見に如かず、百見は一触りに如かず、ナオミンの言う通り1ピン目のスラブから難しい。ムンずとヌンチャクをつかみガバへ手を伸ばした。そこからしばらくはガバフレークだが徐々に傾斜が立ってくる。レイバックで行けるところまで行って左へ移動するが、ここがまた憎い。アンダーからガバへデットするが足が悪いヨ。そこからもフレークからハンドクラックへ入るがとても厳しい。そこから上も変化に富んだクライミングの連続だった。このルートは濡れていることが多く、上部クラックも染み出しがあった。デット気味に出した手がヌルヌルで滑ってしまい、思わず「ノリ子だ」と叫んでいた。ちなみに私の過去彼女にノリ子さんはいません。
テンション満載で終了点まで到達。
確かルートが出来たすぐの約30年前に一度リードトライし、全く歯が立たず涙涙で敗退した記憶しかなく、心の中に刺さった棘の一つ(そんなルートばかり)だったが、久しぶりに触ってみてその素晴らしさに驚かされた。これぞ花崗岩だぞと言うルート構成だ。開拓初登したクライマーの岩を見る目とそのクライミング力に感嘆してしまった。
先週の「ブーメラン」と言い「ナムサ」と言い、私とほぼ同年代のクライマーがうん十年前に開拓したルートさえまだ登っていない私。ニッチな岩の開拓などはしていたが、今まで何をしていたのかと反省が芽生えている今日この頃。
遅めのランチ後に2回目の勉強会。ナオミンはスタート部は軽やかに越える。うまい。
1回目でエンコしたクラックも頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って抜けていった。ただそこから上も難しく、花崗岩特有のコツみたいなものが必要とされる。ここでもナオミン粘って粘って粘って粘って粘り倒したが、ギブとなった。
細腕が今度は極太腕になって帰還。「とっても面白いルートです」とは心の声であろう。
私も2回目の勉強をしてみた。スタートのスラブは解読できなかったが、それ以外はある程度にムーブは理解できたと思う。思うに、今まで触ったことのある御在所のルートでもトップの面白さだ。
気が付けば下山予定時間を過ぎていたので、急いで片づけて山を下りた。ナオミンは帰宅後もお使いアリさんの仕事が残っているという。シャワーの代わりに川で行水しそうだったがお願いして止めてもらった。
日曜日の夕方。電柱フェースにしがみついていると3K会のホープとワイドクラックマスターペアが下山してきた。少し会話をしているとナムサの話題になった。二人ともあれは良いルートだと口をそろえていた。登れる人も登れない私も意見は同じ。
次回のチャンスがあれば気合を入れてリードしてみよう。テーピングはマスト、カムも数個欲しいかも。そう考えながら木苺をつまみ、ボルダーに向き合った。このカチはあのルートへつながっている…かもしれない。





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