ブナ清水からお金明神

 

 暑い日になると聞いていたが本日は山歩きDAY。

 7時に朝明の駐車場から歩き始めた。まず始めはブナ清水が目標だ。すぐに全身から汗が噴き出てズボンがお漏らししたみたいになってしまった。

 伊勢谷に入ったすぐは暑く感じたが、ブナ清水に近くなると風が出てきてかなり楽になってきた。

 ひと踏ん張りでブナ清水着。だれもおらず静寂の空間を綺麗な水だけが流れていた。コップに水を汲んで一口。「美味い」

 花崗岩の粒子にろ過された水はまろやかで乾いた喉に染み渡った。ブナの木を見上げながら疲れをいやした。




 少しの休憩の後、足を進めた。次は「GINGA」の欠損したホールドを見に稜線の岩まで。

 ヤシオ尾根の上部もブナが素敵だ。風も涼しい。主稜線に出て湖太郎岩まで少しのアルバイトだが中々にしんどかった。

 やっとこたどり着いた岩場はアブや羽虫が飛びまわっており、ゆっくり休憩も出来なかった。とりあえずホールドの写真を撮ったら、さっさと回れ右をして根の平峠まで下ることにした。この稜線にもボルダーが転がってはいるが、風化が進んでおり残念岩が多い。翅の青い蝶がいたけどなんと言う名なのだろうか。

 急な山道が終わると峠だった。木陰でおにぎりを一個食べてエネルギー補給。足が結構疲れているのは日ごろの鍛え方が足りない証拠でもある。

 タケ谷をおり愛知川本流へ出た。ここで男女ペアの方と挨拶を交わした。愛知川は日向や木の下闇の間を静かに流れていた。

 川沿いの登山道は分かりにくい箇所もあり、細かなアップダウンと高い湿度が残り少ない体力を奪っていった。河原には良い感じのボルダーが転がっている個所もあり、岩を眺めて目の保養も行った。

 休憩をいれながらようやくお金谷の出合いに到着した。川沿いは風が少なくうんざりだったが、お金のまでの登りはさらに風がなく、汗がまたまたまたまた噴出した。今日一日で体の中の水分がほとんど入れ替わったのではないだろうか。

 ただ救いはお金明神までの登りがそれほどではなかった事。以前谷尻谷を歩いた帰りに見たのと変わらない岩塔を再度見ることができた。




 帰りには稜線までの登り返しがあるので、休憩もそこそこに大瀞まで戻ったが、この山道のどこかで蛭に食いつかれていた。3匹だけだったが、思わぬ献血奉仕にエネルギーがさらにダウンしてしまった。

 お金明神へ行くのは涼しくなってからが良いと思いますよ、クマちゃん。

 本流を渡渉し、中峠への最後の登りにとりかかった。少し高度を上げると風が変わったのが分かった。全身、汗で臭い濡れネズミだが風が体の熱を奪っていくのがよく分かった。山の風は、ありがたかったり、怖かったりとその時々で如何様にも変わる。

 中峠は苔の峠だった。40年前に毎週のようにこの峠の歩いたが、その時は何の変哲もない笹の峠だったはず。フカフカの苔に静かに腰を下ろし、最新兵器のジェットボイルで湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。すぐ後ろの木でヒグラシが鳴き始めた。




 口からは熱いコーヒー、耳からはセミの声、目からは青い夏空を吸収した。若ければこれで元気回復となるのだろうが、還暦間近となるとそうは問屋が卸してくれない。しみじみと感慨にふけるのが関の山だわ。

 最後に急な山道を降りて朝明に戻った。駐車場の自販機でコーラを買って一気飲みした。こんな飲み方が出来るなんて、いやいや私もまだ若いわよ。

 約9時間の山歩き、久しぶりにたくさん歩いた。夏の鈴鹿は大汗と蛭、ブヨ、アブを我慢すれば、とても素敵な空間を感じることができる。

 今日も偉大な裏山に感謝だ。







 

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