久しぶりに野人先輩と御在所クライミング。
7時半の待ち合わせで、裏道近くの駐車場が空いていたのには驚いた。これも暑い夏のおかげか。
私は比較的暑さには強いので、山を歩く分にはいつもの夏と違いは感じなかった。
全身びっしょりになってP7付近に到着したが、驚き桃の木山椒の木、いつも順番待ちをしてる前尾根には誰もおらず、一壁にも1パーティがいるのみだった。
思いもしなかった静かな藤内に先輩も私も大喜びだった。皆さん涼しい岩に遠出、あるいは沢、あるいはジムなのかしら。
岩はよく乾いており、私の心も乾いていたが、お漏らししたみたいに全身がずぶ濡れなのがいただけない。
着替えをし、ハーネスを身に着けて、アップにP6「フライング」を登ることにした。
北向きの岩なので少しは涼しいかと思いきや、何故か岩肌は湿気っぽく岩も冷たくなかった。
1ピン目が高いので少し緊張しながら登った。下部は難しくないが細かいので一手一手に躊躇いが出てしまった。
抜け部分がバランシーで難しい事に加えて、日があたって汗が噴き出す。持ちにくいホールドに何度かトライしたが、最後はヌンチャクをつかんで上に抜けた。
回収が面倒なので、先輩がフォローで登ってくれ、灌木を使って取り付きまで懸垂で降りた。 登っている人はあまり見ないが、そこそこ面白いフェースルートだと思いますよ。
そこから藤内沢側に回り込んで「ナムサ」にTRをセットした。こちらは南側になるので、とても暑かった。
終了点にぶら下がってTR工作するが、暑さにやられて思考能力が低下するので更に注意が必要だった。
工作後、懸垂で取り付きまで戻ると、喉の渇きからポカリスエットをがぶ飲みしなければならなかった。
先輩は全身故障多々でビレーに専念してくれるとおっしゃる。ありがたくて涙が出たが、汗か鼻水がわからんわい。
本日の練習1回目。「ナムサ」で解決したいのがスタート部分だが、暑い今日の日では見込みが薄い。何回かしがみつくが跳ね返されてしまった。ここはヌンチャクでパス。上部もテンションをバリバリに混ぜご飯しながら抜けた。
ロワーダウンしてくるとメットから汗が滝のように落ちてきた。ポカリを飲み干し、水筒の温い水で喉を潤した。
スタートはダメだったが、最後のクラックトラバース部については少しだけ理解が深まった。カモメ。
おにぎりを水で流し込んでいるとあっという間に1Lの水もなくなってしまった。
先輩とバカ話をしながら休憩をとった。強靭な体力を誇った先輩だが、加齢によりあちこちに故障個所が増えているとの事。寂しいが、確かに確かにと、うなづける事ばかりだった。
2回目の練習。スタートの解決は出来なかったが、ムーブに一筋の光が差した。カモメ。「ナムサ」はボルトルートだが、要所でカムを使うと気持ちも少しは楽になる。その辺も確認しながら登った。トラバース部についても更に理解できた。
しかし1週間経てばほぼ忘れてしまうだろう。これも年の功だ。
ふと左に目を向けると新たに終了点が構築されていた。多分レジェンドS崎さんの仕業だと思われる。きっと楽しいルートになるのではないでしょうか。
2回目を終了時でもメットからはナイアガラの様に、いやいやギアナ高地のエンジェルフォールの様に汗が流れ落ちた。飲み物も底をつきかけ、先輩の帰宅時間も迫ったので下山する事にした。
いつの間にか他のパーティーの声は絶え、私たちだけになっていたみたいだった。
下山途中に藤内小屋で大休止。小屋主も久しぶりに先輩の顔を見て「あら~何年ぶり」とバーのママみたいに、とても嬉しそうだった。
今年2回目の「ナムサ」練習。少しづつ理解は深まってきた。秋には本気トライをしてみたい。岩は汗でヌメヌメでも初老の心は熱く乾いて燃え滾るのだ。・・・・無理やりにでもね。


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