雨の後は強い風が吹いて一気に気温が下がってきた。
岩が濡れている可能性は高いが開拓道具を背負って砦岩へ上がった。Tシャツで歩いていると腕が寒いぐらいだったが、岩場へ到着するころには汗がにじんでいた。
道具が重いので道中で何度も一本立てる必要があった。まだ何とか担げるが足腰がガタガタになるわい。
岩場に到着すると、予想に反して岩は乾いていた。うれしい誤算だった。
「ラストスィーツ」の前に荷物を下ろして、この前から手を付けていたクラックの整備をした。
まず前回と同じで懸垂しながらクラックを掃除して下降。ロープを固定して掃除道具とドリルをブラ下げて登高器で登り返す。
クラックに入る前にボルトを1本打った。私のドリルはバッテリーの寿命が尽きる寸前なので果たしてどこまで作業できるか分からなかった。案の定、途中で動かなくなり、ロックペックで手打ちも交えながら何とかボルトをセットすることが出来た。
そこからはクラックの掃除に注力をした。計2回、登りながらハンマー、ハサミ、ブラシを動員して作業にいそしんだ。
土をほじるとカムのセットできそうな箇所も明確になった。そしてそこからどうするか考えた。グリグリも持ってきているのでソロリードも出来る。
取り付きで熱いコーヒーを飲みながらしばし悩む。鳥の鳴き声も聞こえる、風も収まった、天気も悪くない。
しばらくすると心の泡立ちもなくなったので、リードで登ることにした。
アンカーになる灌木にロープとアブソーバーを固定した。ロープの角度が悪いので木の根を掘り起こして支点を作った。ソロリードは色々と準備に時間がかかる。
まだ掃除も十分ではないので予めカムをセットした状態で登った。我ながら中々ヘタレである。
練習したムーブを辿るだけだが、プロテクションへのクリップが加わるとかなり違ってくる。分かっていたが、ソロなのでロープを手繰るのがとても大変だった。
それでもそう困難ではないので、何とか終了点へたどり着くことが出来た。
クラック自体はハンド、フィストがよく効くし、傾斜も80度くらいでしっかりと足で立てる。ただクラックまでのスラブにちょこっと考えさせられる。グレードは5.9か5.8くらいだろうか。砦岩1階で一番易しいルートだと思う。ルート名は「アペリティフ」とした。アップに登るのも良し、クラックの練習に登るのも良しというところ。
当初の目的を達成できたので荷物を片づけて下山した。
裏道に到着してから軽くボルダリングを楽しんだが、相変わらず跳ね返されてしまうのみ。努力はしているが以前の力は復活しない。
帰宅したらもうぐったりだった。ソファに寝転んで夢うつつ。微睡の中で彗星を探していた。



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