単独で砦岩へ。
まず1階の「アイアインクロー」のソロリードを企んだが全く歯が立たず。一から出直しじゃ。
1階は岩が赤く湿気っぽいので2階へ移動して「ブルースカイ」へTRをセット。
岩場の上部を巻いている時に南側のルンゼ側面によさそうなクラックを1本見つけた。これはまた次回以降の探索の種としておこう。
「ブルースカイ」は電柱フェースボルダーの兄貴分の様なルート。カチと甘カチにスローパーカンテと中々に手ごわい。
これかと思われるムーブを見つけても全くつながらない。非力な自分が情けないが白い花崗岩に弄ばれるのも一興である。一人ロープにぶら下がり涎を垂らす。
以前から1階から2階へのアプローチの途中に気になる岩があった。
急傾斜の凹角に走る短いクラック。岩は汚く脆く暗く、そしても一つ汚い。誰も見向きもしない不遇な岩にも五分の魂ありか。
「ヒップスラブ」だったか?の終了点から懸垂で降りながら偵察をしてみた。目当ての岩は「ヒップスラブ」の更に下のスラブの末端だった。
苔と汚れで真っ赤に染まる凹角の奥にぼろい岩が詰まっている。今回は登高器を使って探るだけだったが、全力で思いっきり掃除すると面白くなるかもしれない。クラック自体は明確だ。ものすごく汚れているけど。
上部スラブにはコッペパンみたいな大きなダイクが並び楽しいクライミングが出来そうだ。
「ヒップスラブ」のクラックも掃除したので、NPを使えばリード出来ると思われる。ロープの流れを考えると2ピッチにきった方がよいかも。完成すれば変態は喜ぶルートになりそう。誰か登っているかもしれないが・・・?
岩探しに岩掃除そしてへんてこなルートを作り悦に浸る。こんな事ばかりしているので、ただでさえドンくさい私のクライミングは何時までたっても上手くならない。仕方ない、うすらぼんやりと岩を眺めて夢想する時が何より好きなのだから。
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