平日の夜に御在所でボルダリングを始めて幾年月?

 トレーニングとして割り切ればジムクライミングの方が効率が良い。

 ラテルネとランタンの光でホールドを探すが、老いてきた目には心もとない事もある。

 強くも上手くもならずそれでも登ることは止めない。じっと手を見る、ひ弱な手にチョークの汚れだけが鮮やか。

 

 しかし、稀に目的を果たせる事もある。今年の春先からトライをしていた課題を登る事が出来たのもその一つ。

 3K小屋下のボルダーの左端から右端までトラバースしてトップアウトする。終始、足は深く身体にかかる負荷は大きい。

 ホールドも多彩だが、気温が高い時では私の力では握りこめない事も多々。そして引き出しの少なさ故にムーブの構築にも時間が必要だった。

 気温が10℃を下回った夜。何とか完成させることが出来た。




 声をあげながら簡単なマントルで岩の上に立つと、盛りを過ぎた楓が目に入ってきた。赤茶色の葉っぱに何かを感じたがもう忘れた。





 さあ次はどの様に登ろうかな。










 

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