クライム、クライム、クライム 前半だけ

 

 オールドさん主催のクライム、クライム、クライムに出かけるべく稜線を越えて湖国へ。

 道中の紅葉は今年も見事だった。





 ドラゴン道場は今日も盛況だった。アプローチも更に整備されて歩きやすくなっていた。

 先に到着していたクマナオはそれぞれミッションが与えられており、ナオミンは「グラナイト」の説明をするキャンペンガール、クマちゃんは大量に持ち込まれていたグラナイトとアークテリクスのハーネスの荷揚げ係ということらしかった。ご苦労様です。




 オールドさんは何やらいろんな人にいろんな説明する事に忙しそうで、ミツバチの様に岩場のあちこちを飛び回っていた。

 私は登る気満々なのでクマちゃんにビレーをお願いしてロープクライミングにしゃれこんだ。

 簡単なのを一本登り、岩の天端に着くと、オールドさんと新聞記者の方と遭遇した。ちょうど良いと言うことで何故か記者の方からインタビューを受けることになった。




 氏名フルネームに生年月日と年齢、ここの岩場の魅力は?などを聞かれた。とっさに適当な事を話したが、私個人としてここで好きなところは眼下に広がる田園風景である。




 雪野山の森越しに見下ろすと、太陽の光でまぶしく光る田畑の前に黒い木々が影絵の様に浮かぶ。ちょっと良いコーヒーをいただいている、そんな気持ちになる瞬間なのです。

 その後、オールドさんの「グラナイト」説明会(超熱い気持ち入り)や「アークのハーネスは最高です」というSガイドの俳句も真っ青の一言説明会を拝聴したりした。

 寒空キャンペーンガール業務で体が強張ってしまったナオミンも、クマちゃんの計らいでルートを2本登ることが出来た。私の失礼ビレーにもめげずに喜々としてクライミング。本当に登る事が好きだと分かるその姿。鼻たれ全開だけどビューティフルヒューマンライフだ。

 今回グラナイトとアークの超高級最高ハーネスを試用してクライミングも出来るという太っ腹仕様だったので、ミッションの合間にクマちゃんはチョックストーンに新たに拓かれたルートにトライした。

 借り物だが全く遠慮しないクマもクマだが、完成度の高いシューズとハーネスは彼のパワー全開の使い方でもビクともしなかった。(当たり前か)

 完登は成らずだったが、次回のお楽しみをしっかりと作る事が出来たのでは。




 午後になると後半の部の為にクマナオは下山。その他の方も移動していった。都合でそちらは不参加の私は、ボルダリングにチェンジしてしつこく一人遊んだ。

 「キャナル」は小難しいフェースで、パワーだけでない気がする好課題。以前にもトライしたが未解決だった。今回スタートからやってみたが、ムーブを忘却の彼方のブラックホールの底に置き忘れてきた為に全く出来ず。あれこれ悩んでいるうちに、空から無情の雨が降り始めた。




 ブルーシートを被り雨宿りしていたが、天からの水滴は止むことを知らなかった。帰宅予定時間まで粘ったが、いたずらに装備を濡らしただけだった。恋人も濡らす街角ならず、変人もずぶ濡れの山中では詩の一つも口ずさめない。

 結局濡れねずみで車に戻ることとなってしまったトホ。

 

 前半のみの参加となってしまったクライム3乗だったが、楽しい時間を過ごすことが出来た。

 地域に溶け込む岩場。その姿の一つがここに芽生えつつあるように思う。峻険な山中ではなく、穏やかな里山の岩場という場所、また地域の人々の理解を導くオールドさんの労力があっての事だと思われる。

 私に出来るのはにぎやかしぐらいですが、ドラゴン道場のさらなる発展を願ってやみません。

 











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