単独で天下峯。
夜明けの湾岸を一人で走るなんて久しぶりにもほどがある。朝日が眩しいのは目の衰えのせいだけなのでしょうか。
いつもの路肩に駐車し、岩場へ足を運ぶと私に声をかけてくる人がいた。昨夏ぶりに顔を見るソロクライマーのM山さんだった。本日はソロではなく女性クライマーと同行されている様子だった。そりゃ彼も男だムフフフフ。
今日の予定は「天下」「やぶつばき」「自由人の悲哀」の練習を考えていた。「やぶつばき」は出来ればソロリードもと新年早々下心満載だった。そう私も男だムフフフフ。
まず「天下」を触ってみた。未だにクラックへの入り方が分からないので、手前の別クラックを使って登ってみた。私の登り方だと、入るには右差しだが登るには左差しがいい感じ。
昨冬からワイドを登っていないので、感覚が鈍く大事なことを忘れている。足をジタバタさせて終わり。テンションかけまくりで終了点へ抜ける事しか出来なかった。このルートは進歩なし。
ロープの回収ついでに以前から気になっていたルートも触ってみた。奥のフェースにある10bのフェース。見るからに細かく難しそう。ただチョーク跡もあるので登っている方もいるのだろう。
ロープを垂らし一人TRで登ってみた。「・・・難しい」
見るからに細かいホールドはやはり細かかった。ピン間も離れているし、上部はNPを使うのか。その辺りはフレークも薄い。リードするには相当気合がいりそうだ。TRでもビビりが入った私には到底無理な話。でもルートとしては面白い。
終了点で細工をしているとまたしても私の名前(インスタの名前)を呼ぶ声が。しかも女性である。しかしお顔を拝見しても? どなただったか?
お話をするとインスタでフォローさせてもらっているパールさんだった。うむうむ、ムーブを忘れる事は日常茶飯事だが、お会いしたことのある女性の顔まで忘れてしまうとは・・。これぞ痛恨の極み。
昼食後は「やぶつばき」を見に行ったが、持参したカムではサイズが合わなかったのであきらめて、岩を移動することにした。
「自由人の悲哀」もかなり昔に詰めて練習をしていたルート。私にはとても難しかった記憶がちらほら。
岩の天辺に回り込み灌木を支点にしロープを固定した。以前練習していたころにより格段に弱くなっている&ムーブも何もかも忘れているの方程式にのっとり取りついてみたが、こんなに難しかったかと再び感じる事しか出来なかった。
指力がモリモリに必要でござる。何時になるか分からないリードの為に小型カムも沢山準備してきたが、スタート部には入らなかった。使えるとしたらボールナッツぐらいか。それとも無しでカムが効く高さまで登るのか。年に1回もしくは2回しか触れない私には、おそらく登れないルートの一つになりそう(そんなのばかり)
そんなこんなでも触っているうちに少しコツも思い出してきた。と同時に過去に練習していた時にご一緒していた方のことも思い出してきた。今は何をする人ぞ。
花に嵐の例えもあるな。少しセンチな気持ちになったりしたが、私もふんだんに時間があるわけでもない。とりあえず今だけを見つめて岩を登るべし。細くなった前腕に反比例し鼻の下は長くなりにけり、そうだムフフでGOだ❣
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