先週のジムで右肩を痛めてしまった。尚且つ数か月に一度くる体調低下の波に揉まれてしまった。
岩登りの予定をキャンセルして山歩きにモードチェンジ。結構体調も回復してきたので、T字尾根に歩きに行くナベッチに同行させてもら事になった。
天気予報では前日の雨から回復して晴れの予報だったが、山奥の駐車場に到着しても雨は降っていた。雨が止むのを待っていると数台の車がやってきて、手早く準備をして雨具を着て出発していった。
私も有料天気予報サイトの外れ具合にぶつくさのナベッチと車を出て歩くことにした。
雨も小降りになったので雨具無し。登山口からしばらく面白みのない植林帯の急登。濡れた木が滑るので足元は要注意。来週は剣岳というナベッチのザックに歩荷トレーニング用の大石を入れる試みは、ご本人の希望により儚く却下されてしまった。
面白くない歩きを続けていると植林がきれて自然林が出始めた。途端に辺りが明るくなった。同じガスに覆われていても木々に種類で大きく山の雰囲気は変わってしまう。
ずーっとしゃべっているナベッチも、色づき始めた木々の美しさにしばし沈黙していた。
普段御在所近辺のよく踏まれた山道しか歩いていないので、この尾根道には少し戸惑った。落ち葉が道を隠し、広い尾根ではふみ跡もよく分からない。目印も少なくて何処を歩くか判断が難しい箇所が沢山あった。要所でナベッチがアンチョコのヤマップアプリで道を教えてくれたが、もしも一人で、濃いガスの中で、ナビなしの条件で歩くことになれば、五感をフルに動かしての登山になるだろう。でもそれが本来の山歩きなのかもしれないと紅葉に見とれながら思ったりもした。
期待していたナメコも全く見当たらず、ガスと風でかなり寒かったので休息もなしで歩き続けた。
最後のテーブルランドに出る箇所で本来の道をロストしたが、そのまま登り続けてカレンフェルトの稜線に到達した。この辺りは登る人によってコース取りが変わるようだった。
相変わらず白い世界の中、風の弱い箇所を探してランチにした。ナベッチが栗きんとんの差し入れと温かいコーヒーを入れてくれたのでありがたかった。私がラーメンを食べていると「いいな~」と鍋がのたまうので、汁だけくれてやった。私は奪うは大、与えるは小の心の狭い人間なのです。例えるならオフフィンガークラックぐらい狭い。
昼食後もガスは晴れないので下山することにした。土倉岳経由の山道だがこの道も良かった。目印も最低限で誰とも会わない静かな山歩きが堪能できた。
静かに佇む土倉のピークを過ぎて高度をどんどんと落としていく。下山中もナベッチのお笑い会話は止まらない。「私子供のころはシンドウと呼ばれていたんです」シンドウ?私の脳内変換では振動となったので「何ずっと震えていたの」と聞くと「違うその振動ではなく神童!です」と光速で返されてしまった。
神童だったナベッチは自転車に乗っていた時にダンプカーと喧嘩して救急車で病院へ運ばれた。中々意識が戻らない中で網タイツを履いていたおかげでこの世に呼び戻されたそうだ。ただ復活した時には神童はどこかに立ち去り、普通の人になってしまっていたとの事だった。網タイツは命の恩人。何故網タイツを履いていたのかと聞くと「人生はロックだと思っていましたから」と分かったような分からないような返答だった。貴女今でも振動してますよ。
そんなこんなで駐車場に戻ってきたときには、お約束の様に天気は晴れになっていた。予報より半日以上回復が遅くなってしまった感じだった。天候は生憎だったが、それはそれで楽しい登山だった。
帰る途中で中々ナイスなボルダーを数個見つけた。クラックもあるし登れればとても良いけどちょっと開拓は難しいかな。
家に帰るとまたもや雨が降ってきた。寒気が入ってきている影響からだろうか。頭皮に染み入る冷たい雨に秋の深まりをシンシンと感じてしまった。禿げもいいね。







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