寒い時期には暖かい岩場へ行こう。それなら南の海だよ尾鷲だよ梶賀の岩場へGOだ。
軽自動車に大人三人と荷物を詰め込んで高速を一路南下。私は久しぶりの梶賀、同行のナベッチとタケさんはお初なので車内はウキウキワクワク。
路肩に車を停めてアプローチ道へ入る。ナベッチが海を見て「あれ琵琶湖ですか」とつぶやいたのは聞かなかった事にした。急峻な道を慎重に下ると波音が大きくなってきた。岩場に到着すると、天気は曇りで思ったよりも暖かくはなく、潮位の関係か波も高かった。自然の中で遊ぶのでそんな日もあるわね。
準備をしてまず「梶賀入門」から登る事にした。名前に入門が付いているルートあるあるの例に漏れず、このルートも一癖ありハマるとかなり楽しめる。
まず私から登った。とても5.7ではない登りで終了点へ何とか到達。次にタケさんも登って「5.7なんですか」と一言。岩の左側で登ると結構大変な気がする。最後はナベッチが登ったが3ピン目で落ちてきた。ここでのクリップに失敗し墜落するとおそらくグランドしてしまう。短いルートだけに油断大敵雨霰です。
次に選んだルートは「アリュート」だ。私は過去に登っているがその時はランニングピンにヌンチャクがかかっている状態だったので、マスターで取り付くのは今回が初めてだった。プチっと緊張しながら取り付いた。ホールドはガバ主体だが、ピン間が遠めなので必要以上に力が入った前腕がパンプしてくる。シェイクを何度も行いながら高度を稼いだ。上部に到達しラインに悩んだ。以前は右側のガリーを伝って登ったがどうも腑に落ちない。岩をよく観察するとフェース部分にチョーク跡があった。右左と岩を観察しているうちにパンプが激しくなったきた。意を決してフェースを選んだ。探すと左手で持てる縦カチがあり右手もサイドガバがある。ムーブはひらめいたが縦カチを持つ場所を間違えてしまった。リカバリーする余裕もなくたまらずテンションした。ぶら下がり休憩して再トライ、ムーブは正解で縦カチ、サイドガバ、カチと手を運び、足を運ぶとガバ足に立ちこむことが出来た。どう考えてもガリーではなくフェースを辿るラインが正解だった。我ながら岩を読む目がない事を痛感した。強いクライマーならアップルートだろうが私にはアップアップルートとなりました。長さもあり「アリュート」は星三つですね。
私の苦闘を見ていたタケさんとナベッチはTRを選択した。二人とも長いフェースルートを登ったことは少ない?と思われ、TRでも結構満足してくれたと思われます。タケさんが「核心のムーブは教えてもらわなければ分からないです」と言ってくれたので、私の低い鼻が少しだけ高くなったとさ。
波が高くで「アリュート」付近はたまに飛沫がかかることもあった。大きく小さく波音を聞いていると煩いけれど静けさも感じてしまう。海は広いな大きいなと海が歌っている様なそうでない様な。
次に「腕試し」を登ろうとしたが下部が濡れており中止、代わりに「ブルース」を登る事にした。このルートも私は以前に登っており簡単だった僅かな記憶があった。がこれがとんだ思い違いだった。ジャムが良く効くはずなのにヒーヒー言いながら登り、最後のボルトから終了点までで情けなくもテンションしてしまった。オジサントテモツカレマシタ。
「ブルース」はクラックなのでタケさんはリードでトライ。何時もの安定したスタイルで登っていった。私は中間部で左ガリーに逃げてしまったが、タケさんはそのままクラックを直上して終了点へ到達した。ビレーしながら、どう考えてもクラック直上が正解だと思った。中間よりサイズが#3サイズと広くなるので、思わず容易なガリーへ逃げてしまうがそれでは楽しくない。またしても岩を見る目が足りないと痛感した。
ナベッチはカム入れをしながらTRで登った。「梶賀入門」で落ちてしまった事で気落ちしたらしく、本日は安全運転に徹するようだった。登り自体は全く問題ないので気持ちさえ入れば「ブルース」あたりは登ってしまうと思います。
午後をはるかに回り、難しいルートに取りつくには難しい時間になっていた。取り付きやすいと思われる「モンタ」だか「ワンダーフォーゲル」を登る事にした。この辺りにはトポに載っていないルートがあるので、どれがどれだか分からないけどそこの所はフィーリングで登る事にした。
ボルト3本の短いルートをチョイス。エンジンがかかってきたタケさんがまずリードで登った。あっさりと登ってしまったので超簡単なルートに思えた。次は私の番となったが先の3本の疲れと体の冷えからヤル気が無くなってしまったのでTRで登った。登りだして気が付いたがこのルートも以前に登った事がある。ロープにぶら下がりながらとりあえず終了点まで到達した。超簡単ではなくそこそこ難しいわよこのルート。
最後はナベッチがトライしたが、リーチが短いのでホールドをキャッチするのにかなり苦労していた。フェースだがジャムが有効だったり中々テクニカルな好ルートだった。
カラスは鳴いていないがそろそろ帰る時間となった。片づけをしてアプローチ道を車道へと急いだ。波音が聞こえなくなるとホッとするのは何時もの事だ。
帰路の高速は渋滞で断続的なノロノロ運転となってしまった。何時もなら鍋劇場で車内は賑やかだが、目に小石が入ってしまい痛みが激しいナベッチはマナーモードとなってしまい車内はひたすら静かだった。
途中のインターから下道に降りたが、これが正解で、快適に車を走らせ集合場所へ思ったより遅くならずに到着することが出来た。
梶賀の岩場は相変わらず厳しかった。入門ルートを登るのがやっとの事。アップルートでアップアップの体たらく。まあそれが自分なのだから仕方がない。憧れの「ディープシー」を登るのは水平線の向こう側みたいに遠い遠いです。







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