二日目の朝。コケコッコーと鶏は鳴かないが、名も知らない鳥たちが、朝も明けきらないうちからおしゃべりなのか何なのか。
朝ご飯を沢山食べてテントを撤収して岩場へGOー。今日はクラック地獄エリアが目的地だった。
公園園路から山道へ入った。トポを見ていても判断に困る事も多々。通りすがりのクライマーの方に道を聞きながら足を進めた。「KUMITE」ボルダーを過ぎて左の踏み跡に入る。私は足がとても重くてみんなに遅れがちになってしまった。「ピカソ」を右に見て更に高度をあげると左手に綺麗なクラックが見えてきた。ウォと声が出るクラックを見るのは久しぶりだった。トポと見比べると「N字ハング」の様だった。そしてその上にも見えるのは「カヌー」だった。いやはや、このクラックで白飯二杯は食べれますね。
そこから少し歩くと開けた場所に出た。ここでタケさんと池ネーは偵察へと先行した。「チョップスティック」などがあるエリアを見つける為である。私もイソノッチと別れ違う山道を探ってみた。
何の事は無い、少し登るとそこがリアス式エリアだった。多分一番右奥にあるクラックが「ジャイアントジャムサンド」だろう。
荷物の場所に戻ってしばらくするとタケさん達も帰ってきた。残念ながらお目当てのエリアは見つからなかったとの事だった。リアス式の場所が分かったので、今日はそこで登る事になった。
「ジャイアントジャムサンド」は綺麗なクラックだった。一目見るなりイソノッチが声を漏らした。漏れたのが声でよかった、シモのものだったら大惨事になるところだ。このクラックならばとタケさんも満足そうだった。
私は深夜に目が覚めたからかどうも気持ちが入らなかった。寝てはいるが寝不足気味。
イソノッチはオンサイトトライ、タケさんはフラッシュトライ。池ネーはTRで、私もTRで登る事にした。折角のクラックだが今回リードはパスした。
一番手のイソノッチは完璧なクライミングで登って行った。彼曰く「落ちる気がしない」ですと。
そして、あっという間に終了点に到着した。ロワーダウンしてきた彼はとても嬉しそうだった。昨日に続き10aをオンサイトだ。大したもんだ。
池ネーは手のサイズが合わないらしく苦戦した。抜けの部分は「手がスカスカじゃないのー」と涙涙で越えていった。
私も登ったが、イソノッチが言うように簡単には感じなかった。リードしていたらテンションしていたカモメのジョナサンだった。
タケさんは流石に問題なく登っていったが、久しぶりのクラックのリードはちょっと怖くてちょっと漏れたらしい。
本日は14時にはキャンプ場を出発する予定。あとルート空き待ちの人もいたので、一巡で場所を変えることにした。
下りながら「ピカソ」を触ってみることにした。被った大きなボルダーを両断するワイドクラックが「ピカソ」。ネーミングもシンプルで良いです。
池ネー以外の三人で代わる代わるぶら下がってみた。手はハンドフィストで足を高く上げてフットジャムする。タケさんとイソノッチは初めは手こずっていたが、何回かトライするうちに要領を掴んだらしく、結構いい線までいっていた。タケさんは足が長いからだよと言っていたが、多分胴が長いの間違いだと思う。私は手をジャムした箇所が神経に触ったらしく電撃を受けた様になってしまい、戦意喪失してしまった。全く未熟者です。
クラック地獄も静かで良い岩場だった。再訪確定です。
キャンプ場に戻り、ミーハー全開でルーフロックに寄って散財して帰路に就いた。往路も復路も運転手はタケさんだった。全員が寝静まっても黙々と運転してくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
久しぶりの瑞牆山。やはり素晴らしい岩場だった。自分の中ではもう訪れる事はないだろうと思っていたが、皆さんのおかげで機会を得ることが出来た。中でもタケさんはかなり気に入った様で、次回はこの日にしましょうと次のプランもほぼ決定してしまった。
目には花、手には岩、心にはほんの少しの好奇心。私の四畳半クライミングライフももう少し広くなりそうだ。


.jpg)
コメント
コメントを投稿