目覚まし時計は体に悪い。「ウァッ」と飛び起きたらそこは早朝布団の中。
ご飯を食べて用を足して山に出かけた。最近歩いていないので、藤内小屋を通り過ぎてヤシオ尾根方面へ足を向けた。ひんやりとした空気が半袖に気持ち良い。
ハライドとの分岐を過ぎて少し歩くと、藤内小屋を遠望できるポイントがある。約束の時間を考えると朝の散歩はここまでだ。
回れ右をして小屋へ降りた。途中にあるボルダー「ジャンキーハング」で少しだけ遊んだが、岩に触っているだけで気持ち良い。そう早朝は気持ち良いまるけ。
小屋でナベッチとまっちゃんと合流して砦岩に上がった。
ナベッチとまっちゃんは「オードブル」にトライするそうなので、私は単独で「センチコガネ」を掃除する事にした。「センチコガネ」は部分ピンクでしか登っていないので、条件が良ければRPを目指すつもりだった。
懸垂でルートを降りてみると、岩は赤黒く苔で染まり、クラック内も苔で緑色。やはり地下一階は少し腐海、いや不快な変態の世界。
登高器を使い掃除しながらムーブを思い出してみたが、岩の状態が悪すぎて再現出来なかった。結構難しいルートを作ったのねと我ながら驚いた。再トライするのならば秋の終わり頃かな。
一階に復帰すると何時もは静かな岩場に沢山の人がいた。これには驚き桃の木山椒の木だった。「コブラツイスト」にも「アペリチフ」にもロープが垂れ下がっていた。「アペリチフ」を私の知らない人が登っているなんて初めて見た。そんな事もあるんだね。「クラックが汚い」など聞こえてくると「ウルセー」と内心思ったりしたが、自分が作ったルートを登ってもらえる事は嬉しいものです。
ナベッチは「オードブル」に跳ね返され続けている様子だった。昨日も山で活動をしておりその疲れもあり動きが冴えないのか。しかし、おしゃべりでは疲れを見せない何時もの鍋トークで笑わせてくれた。&鍋カフェも健在。今回はスイカに冷凍したジュースにゼリーと盛りだくさん。毎度毎度ゴチになります。
私も「オードブル」を登ってみたが、2ピン目のトラバースさえこなせれば後は楽に感じた。すんません股が攣ったのでテンションしました。
そうこうするうちにナベッチが「オードブル」を見事RPした。弱気を排除して挑んだ結果だった。終了点で満面の笑み。見ていたこちらも嬉しくなるような喜び様だった。本人の名誉のために伏せておくが、少しちびったらしい。
昼ごはんの後は「オードブル」右の難しいのをTRで遊んでから「バックドロップ」を登る事にした。
今日は岩も乾いているのでリードでやってみたが、まずスタートが出来ない。頭上のカチに手が届けばと思うのだが、その僅かな距離を克服できない。1ピン目のヌンチャクを掴んで足をフットバイスにすれば2ピン目にヌンチャクをかけることが出来た。その後も各駅停車だったが何とか終了点へ抜けた。このルートはスタートの50cmに難しさが凝縮している。濃縮還元果汁100%ジュースでござる。
TRでナベッチとまっちゃんもトライ。ナベッチはリーチの関係で歯が立たず。まっちゃんは裏面から長い手足を生かしたムーブを編み出してきた。カンテから片足だけ見えているのは、新手のクリーチャーが出現するみたいで少し怖いです。
時間は15時になった。ラストの1本としてナベッチが「ミルクティース」を登る事になった。まっちゃんが終了点を作ってくれているうちに準備完了。カムをぶら下げてナベッチがスタートした。チョックストーン下まではスムーズ、チョック下にカムをきめてウゴウゴともがく。息が荒くなってきてもまだもがくが、残念そこで力が尽きてしまった。ぼろ雑巾になってロワーダウン。
次に、かたき討ちとばかりに師匠のまっちゃんがロープを結んだ。今日のまっちゃんは予てからファンだったネガティブクライマーさんを見れて上機嫌で何時もと違う。ムフフとほくそ笑みながらクラックを辿った。チョックストーンにしがみ付きホールドを探る。しかし、もう少しで突破できるかと言うところで落ちてきてしまった。師匠もぼろ雑巾となってしまった。でも登れなくてもネガティブさんが見れてムフフは変わらずだった。
今日は人も多くてびっくりだったが、それ以外にもドローンを飛ばしている人や音楽を鳴らしている人もいて騒がしい一日だった。楽しみ方は人それぞれなので仕方がないが、私は静かな岩が好きなので小さな違和感を感じるしかなかった。
5月最後の日曜日、下界は暑くても岩場は快適だった。さてもう6月、長雨の季節が到来する。来週はどうだろうか雨だろうか、天気予報を眺めながら指を折る日が続くことだろう。







コメント
コメントを投稿